出会う 奈良県歴史文化資源データベース

藤間家住宅 とうまけじゅうたく

記入年月日 2019/04/23

所在地
奈良市高畑町1325番1の1
区分
建造物 | 住居建築
指定内容
国登録有形文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
藤間家住宅は、奈良市高畑町に位置し、同町を東西に貫通する旧柳生街道に面しています。この地域は明治期まで春日大社の社家町として栄え、150軒ほどの社家屋敷が立ち並び、薬医門を備えた門と土塀が連なっていました。今も高畑界隈には、残照のように古い石垣が散在し、わずかに残る土塀から往時を偲ぶことができますが、中でも藤間家住宅は唯一、18世紀に遡る古式を留めた社家(祢宜)住宅の空間構成や建築意匠が良好に残された歴史的建造物です。幕末から明治期にかけて実施された藤間家住宅の増改築プロセスには、明治維新の激動期を乗り越えてきた旧社家(祢宜)の近代化への対応が刻印されており、近世・近代移行期の社家(祢宜)住宅の歴史的位置づけを明確にする上でも極めて重要な建築物です。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
高畑の景観を考えるとき、藤間家住宅はシンボルとしての役割を任ってきました。散策すると御蓋山と連なる山並みを今も変わらず望むことができ、街路の両側には塀があり、塀越しに庭木と主屋の屋根が見えるなど、屋敷地の連担する街路景観に独特の趣があります。景観としてあらわれる要素と、それらが形作られた歴史的背景に着目することで、高畑地域の景観の価値を語ることができます。まず、町並みの骨格となる街路があり、その上に作られた土塀・石垣や建物などの構成要素に社家にみられる特別な要素が組み込まれ、高畑の景観が形成されています。藤間家をベースキャンプとすることで、高畑を視覚的に楽しめると同時に、旧社家・禰宜町であるという歴史が、近世、近代、現代とどのように変遷していったかを俯瞰できる全国的に見ても希少なスペースとなり得る文化資源だと考えられます。地域の人々の意識を高めることにつながり、高畑の景観を大切にしながら発展することに寄与できる歴史文化資源です。
問い合わせ先
一般社団法人高畑トラスト
電話番号
0742-22-6877

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