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南都興福寺南大門[薪能之絵図] (所在:奈良県立図書情報館) なんとこうふくじなんだいもん[たきぎのうのえず]

記入年月日 2017/09/13

南都興福寺南大門[薪能之絵図]
所在地
奈良県奈良市登大路町
区分
歴史資料 | 文書・書籍・絵図・地図など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
52x68cm。本絵図には「正徳五未年まで凡九百年余」と記されていることから、正徳5年(1715年)頃の作成と考えられます。この頃は毎年2月7日から14日までの8日間行われていました。南大門の基壇の中央に衆徒、その左右に寺僧が立っています。階段の下の左右では薪を燃やし、専当や仕丁が控えています。舞台の西側には鼓を持った囃子方が見え、その後ろに桟敷と階段状の見物床几があり、東側にも桟敷と見物床几があります。西側の見物床几の後ろは、金春、金剛、狂言、囃子方の楽屋で、舞台への通路である「はしかゝり」が正面南にあります。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
薪能は現在毎年5月に2日間興福寺と春日大社で行われる年中行事として定着していますが、その起源は平安時代の貞観11年(869年)に興福寺の修二会で催された薪猿楽にあると伝えられています。明治維新以降は途絶えましたが、戦後に復興し現在にいたります。本絵図からは長い歴史を有する伝統行事の一断面を知ることができます。
問い合わせ先
奈良県立図書情報館 図書・公文書課 公文書・地域研究係
電話番号
0742-34-2111

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