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興福寺境内図(甲)(所在:奈良県立図書情報館) こうふくじけいだいず こう

記入年月日 2017/09/14

興福寺境内図(甲)
所在地
奈良県奈良市登大路町48
区分
歴史資料 | 文書・書籍・絵図・地図など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
本図は北を上にして表装された縦182cm横190cmの興福寺境内図で、墨筆で描き、吉城川・菩提川・猿沢池、春日若宮御旅所、南大門前などの一部に淡青色の色彩を施しています。金堂・講堂などの伽藍、北円堂・南円堂・勧学院・観禅院・菩提院・大湯屋・氷室社などの堂舎や社の建築が立体的に描かれ、僧坊の建物は平面図で示しています。立体的に描いた建物には、名称・瓦葺・桧皮葺の区別と桁行・梁行・高さを、平面図の建物には縦・横の間数が記されています。本館蔵の春日神社境内図とは連続する図柄となっていますが、春日神社境内図は東を上にして別幅に仕立てられています。左下には、春日社興福寺領の朱印高を示し、春日神社境内図を含め惣坪数を162万6880坪余と記載しています。この内訳は、築地内が6万4625坪余、築地外菩提院方・龍華院方・登大路方寺院並境内が5万3026坪余、築地外末社境内2190坪余、春日社頭並山内145万坪余、春日社家・祢宜居屋敷5万6839坪余と記されています。金堂・講堂・三面僧坊・鐘楼・鼓楼・回廊・中門・南大門は朱線で囲み、享保2年(1717年)正月の炎上の事と寛政3年(1791年)8月の東室顛倒の事が朱書されているので、寛政3年から程遠からぬ時期に作製された絵図と見られます。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
近世興福寺内及びその周辺の様相を知ることができます。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
該当なし
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
該当なし
当資源と関連する文献史料
興福寺境内図(乙)(所在:奈良県立図書情報館) 春日神社境内図(所在:奈良県立図書情報館)
当資源と関連する伝承
該当なし
他地域の関連する歴史文化資源
該当なし
問い合わせ先
奈良県立図書情報館 図書・公文書課 公文書・地域研究係
電話番号
0742-34-2111

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見解・学説等の相違については、ご了承ください。