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いせ大和まハり名所絵図道のり (所在:奈良県立図書情報館) いせやまとまはりめいしょえずみちのり

記入年月日 2018/06/21

いせ大和まハり名所絵図道のり
所在地
奈良県奈良市春日野町
区分
歴史資料 | 文書・書籍・絵図・地図など
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
44×54cm、絵図の右下に「なら大仏ゑづや庄八板」とあり、江戸時代中期から東大寺大仏殿西側に居住し、奈良名所巡りのための解説冊子や絵図などを版元として出版、販売していた絵図屋(井筒屋)庄八家の刊行であることがわかります。本図は、近世の大和の名所を中心に京都・伊勢・高野山巡りの道筋を記したものです。■印で大和を中心に10ケ国の国名を記入し、大坂城・名古屋城など10の城を絵で示しています。街道の道筋には宿場名を▲印で示し、各宿場間の距離を記し、神社は鳥居で、名所は丸印で示しています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
近世には名所見物が盛んとなり、「伊勢講」と呼ばれる講を組織し、集団で伊勢参りを行いました。この「いせ大和まハり名所絵図道のり」は安永6年(1777年)の後、寛政元年(1789年)、文化6年(1809年)、天保11年(1840年)、嘉永2年(1849年)にも再版や改刊が行われ(吉海直人「「絵図屋庄八」について」『同志社女子大学学術研究年報』44-4)、携帯用で分かりやすい表記が好評でした。
当資源と関連する文献史料
吉海直人「「絵図屋庄八」について」『同志社女子大学学術研究年報』44-4
問い合わせ先
奈良県立図書情報館 図書・公文書課 公文書・地域研究係
電話番号
0742-34-2111

掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
見解・学説等の相違については、ご了承ください。