歴史文化資源の概要

奈良ホテルは明治42年(1909年)に関西の迎賓館として創業を開始し、100余年の歴史と伝統を誇っています。建設の契機は、日露戦争の勝利に始まりますが、創設にあたっては当時の政治と絡んだ紆余曲折がありました。明治39年(1906年)3月、関西鉄道株式会社と奈良市、西村仁兵衛の三者でホテル建設に向けて覚書が結ばれました。しかし、鉄道国有化法の成立により三者の覚書の実行は一時凍結状態となり、その後奈良市にかわり奈良県、関西鉄道を買収した鉄道院、西村の三者によって推進されていきます。

地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由

奈良ホテル建設までの一端を知ることのできる貴重な資料です。