「E-夢 はっしん!」
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発行:奈良県教育委員会事務局 教育政策推進室
人権教育と私
奈良県教育委員会事務局
人権・地域教育課主幹 九鬼 立明
教師になった1年目、中学1年生の担任をしました。教師としては大変未熟な私でした。子どもの願いを想像することも不十分で子どもたちにとっては残念な教師だったと恥ずかしい思いになります。
クラスには被差別部落出身の生徒がいました。その生徒たちが将来、差別を受けて辛い思いをするということを想像したとき、そんなことは許せないと思いました。何とか、部落を差別しない子どもたち、差別に負けない子どもたちを育てなければならないという気持ちが生まれました。
その後、教師仲間で、部落出身の友人が沢山できました。多くの人が結婚に際して何らかの差別を受けていました。しかし、最も親しい友人が部落外の相手と結婚する際、相手の両親を始め周りの人たちの正しい認識の下、全く反対されることはなく、みんなに祝福され、二人は新たな人生を始めました。嬉しかったです。こんなことが当たり前になる世の中にしていかなければならないと思いました。
今、人権教育推進のための仕事をしています。すべての人の人権が尊重される社会を築くためには、自分の人権が大切にされずに辛い思いをしている人たちの気持ちを想像でき、その願いに寄り添うことが不可欠だと思います。私は、教師になって以来、被差別の立場にある様々な人たちとの出会いを通じて、その願いに触れ、自分自身の生き方を問うてきました。おかげで人として、少しは成長できたのかなと思っています。
私たちの社会には様々な立場の方がおられます。部落出身の人、障害のある人、在日外国人、性的マイノリティの人、色覚特性のある人・・・。まだまだ未熟な私ですが、これからも、人権尊重社会に向け、誰かの役に立つ人間になれるよう努力していきたいと思います。
【1】「文化財防火デー・防火週間」の実施について
<文化財保存課>
昭和24年1月26日に法隆寺金堂で火災が発
生し、壁画等を焼損したことを教訓として、
昭和30年、当時の文化財保護委員会(現在の
文化庁)と国家消防本部(現在の消防庁)が
1月26日を「文化財防火デー」と定め、全国
的に文化財防火運動を展開してきました。
第63回目となる今年の「文化財防火デー」
では、数多くの国宝、重要文化財を有する唐
招提寺(奈良市)において、文化庁長官及び
消防庁次長の出席の下、大規模な消防訓練が
実施されました。
また、奈良県では1月23日から1月29日を「文化財防火週間」として、文化財所有者、管理者、消防関係者、市町村関係者及び地域住民協力の下、37箇所で防災訓練を実施しました。
詳しくは こちら
※お問い合わせ先
文化財保存課 建造物係
TEL 0742-27-9865
【2】平成28年度奈良県児童生徒交流会を開催しました
<生徒指導支援室>

1月27日(金曜日)に県内小・中・高等学校
等の代表児童生徒が集まり、奈良県児童生徒交
流会を開催しました。
交流会では、小・中・高等学校が連携した社
会貢献活動等、奈良県高等学校生徒会連絡会に
よる「Challenge! スマホリデー ~スマホの休
日~」の取組や災害ボランティア活動等につい
ての報告、「生徒会活動等に関する表彰」優秀
賞受賞校によるトークセッション等、各校の活
動等に関する情報交換等を行いました。
成果を生かし、次年度以降の生徒会活動等の一層の活性化を図ります。
※お問い合わせ先
生徒指導支援室 生徒指導第一係
TEL 0742-27-5435
県立桜井高等学校科学部は、平成28年11月5日、6日に大阪市立大学で開かれた「第13回高校化学グランドコンテスト」最終選考会において研究成果を発表し、審査委員長賞・第一三共賞をダブル受賞されました。
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伝統産業を活用した科学部の取り組み
~“墨”の原理を活用した“フラーレン墨”の研究~
県立桜井高等学校
科学部顧問 早川 純平
桜井高校科学部は、高校創立98年の際に生物部から名称を変更し、創部されました。これまで、大和川の河川調査、校内で収穫できる果物(梅、琵琶など)を使ったジュース作り、奈良県の伝統工芸品である墨作りなど、幅広い活動をしてきました。2016年度は、1年生1名、2年生5名の部員数6名で活動しています。少ない部員数ながら、和気あいあいと活発に活動していることが特長です。
そのような中、墨に関連した本研究は科学部員の何気ない思い付きから始まりました。
「煤(すす)」と「膠(にかわ)」からコロイド溶液である“奈良墨”が伝統的に調製されてきたことを学習した部員たちは、煤以外の炭素微粒子でも墨を作ることが出来ると予想しました。
自分たちの仮説を証明するために、部員たちは実際に膨大な数の実験を行いました。その結果、膠を巧みに活用することで、鉛筆の芯やBBQの炭など幅広い炭素素材から“墨”すなわち炭素コロイド溶液が調製できることを明らかにしました。
続いて、彼らは炭素の同素体であるフラーレンC60に着目しました。フラーレンは、HIVの特効薬や太陽電池に用いられるn型半導体として応用が期待されている分子で、水への分散化が課題となっています。部員たちは、膠を活用することでフラーレンを水に分散化できると期待し、試行錯誤しながら“フラーレン墨“の調製に成功しました。さらに、大阪市立大学理学部教授の八ッ橋知幸先生に協力していただき、動的光錯乱法や走査型電子顕微鏡等を活用し、フラーレン墨の物性を詳細に調べました。
その後、部員たちは、「第13回高校化学グランド
コンテスト」において、英語での研究発表を行いま
した。連日連夜の発表練習のかいもあり、コンテス
トで審査委員長賞、第一三共賞をダブル受賞するこ
とができました。
<審査委員長賞表彰の様子>
研究活動を通して、部員たちに様々な変化がありました。一番顕著な変化は、高度な知的好奇心が芽生え、高校化学の範疇を超えた内容を進んで勉強するようになったことです。自ら湧き出た疑問を解決するために、英語で書かれた学術論文や高度な測定機器を精力的に学ぼうとする姿勢は、まさに研究者そのものでした。
奈良県の伝統品に関する身近な疑問を皮切りに、真摯に研究に取り組む科学部員の姿を目にすると、顧問として非常に嬉しく、そして誇らしく感じます。

<大学での実験の様子> |

<コンテストでの発表の様子> |
県立高等養護学校の團孝明音さんは、第36回アビリンピック(全国障害者技能競技大会)のビルクリーニング部門において、銀賞を受賞されました。
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やまがた技能五輪・アビリンピック2016に参加して
県立高等養護学校
第2学年 團孝 明音
私は10月27日から30日まで山形県で行われた「やまがた技能五輪・アビリンピック2016(ビルクリーニング部門)」に出場しました。
今年度の技能五輪は学校の文化祭と同じ日に大会があり、大会に出るかどうかをとても悩みましたが、周りのみんなの励ましの中、練習をして自信がついていくうちに、段々頑張ろうと思うようになりました。
そして大会本番です。課題1は1番最後で一人での作業、課題2は最後から2番目で二人での作業でした。他の選手の方々の作業を見ていると、とても上手で、不安と緊張が大きくなっていきました。そして私の作業の時もたくさんの人が見ていて緊張したのですが、今までやってきたことや、みんなからの応援を思い出して頑張りました。自分のもっている力を最大限発揮しました。
結果は、銀賞で銀メダルをいただきました。これは、毎日の練習もあったけれど、応援してくださった先生方や友達のおかげだと思っています。銀賞で少し悔しい思いもありましたが、とてもいい経験になりました。また、他の競技の方々とも話ができ、いい思い出になりました。
この経験を元に、何事にも最後まであきらめずにチャレンジしていこうと思います。
将来については、まだやりたい仕事ははっきりとは決まってはいないのですが、今は本が好きなので、本に関わる仕事をしてみたいと考えています。いろいろなことにチャレンジし、これから自分のやりたいことや、夢についてしっかりと考えていこうと思います。
<学校教育課>
高校入試が目前となりました。今回は、2月に実施されます特色選抜、大和中央高校A選抜等の受検に当たっての注意事項等をお知らせします。
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○特色選抜及び大和中央高校A選抜等
【入試に関する日程】
※出 願 日:2月13日(月曜日)、14日(火曜日)
※検 査 日:2月20日(月曜日)、21日(火曜日)
*2月21日(火曜日)の検査は、次の高校の学科で実施します。
高円高校音楽科、二階堂高校キャリアデザイン科、法隆寺国際高校総合英語科、
大和高田市立高田商業高校商業科
*検査実施日や集合時刻、検査の時間割等は高校によって異なりますので「平成29年度奈良県立高等学校入学者選抜概要」で確認してください。
*面接や実技検査の実施日程の詳細について、出願時に高校から別途指示する場合があります。
*十津川高校連携型中高一貫教育に関する入学者選抜、大和中央高校A選抜における定時制課程成人特例措置、帰国生徒等特例措置の検査日は2月20日(月曜日)です。
※合格発表日:2月24日(金曜日)
【出願】
出願日の午前9時から午後3時までに、志願する高校に出願してください。
【出願状況】
出願日の午後6時ごろ、各高校の出願状況を学校教育課のWebページに掲載する予定です。
【学力検査等の会場】
学力検査等は出願した高校で行います。
【持参品等】
(1) 持参品は、受検票、筆記用具の他は選抜によって持参品が異なりますので、必ず「平成29年度各選抜における受検者への注意事項」を確認してください。
ただし、いずれの選抜においても、分度器、分度器付きの定規やコンパス、計算機、計算機付きの用具などは持参してはいけません。三角定規は理科の学力検査のみで使用できます。
また、実技検査を実施する学科(コース)については、各高校が指定するものを持参してください。
(2) 検査中の筆記用具などの貸し借りはできません。
(3) 通信機能付きの情報機器等、検査に不必要なものは持参してはいけません。
【注意事項】
(1) 検査開始後20分以上遅刻した場合は、受検できません。遅れないように余裕をもって検査会場に着くようにしてください。
(2) 検査当日、英単語や漢字などの書かれている私服や筆記用具を用いないようにしてください。
【合格発表】
合格発表の予定時刻は、各高校で異なります。各高校の合格発表の予定時刻を、2月中旬に学校教育課のWebページに掲載する予定です。
合格発表は、受検した高校で、受検番号により行われます。また、合格者には、受検票で本人確認の上、合格通知書等が渡されますので、合格発表当日、受検票を忘れないようにしてください。
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平成29年度入学者選抜の日程、入学者選抜実施要項及び入学者選抜概要は、学校教育課のWebページ「高校入試」に掲載しています。そのほかに、高校進学に関して次のような情報も掲載していますので、活用してください。
● 公立高等学校・特別支援学校紹介
学校別に掲載しています。学校の所在地や特色、行事、部活動、進路状況、制服など、写真入りで様々な情報を紹介しています。
● 平成29年度奈良県立高等学校入学者選抜に関するQ&A
※ 担当
学校教育課 学事係
TEL 0742-27-9851
奈良県ディア・ティーチャー・プログラム第9期の第6回ワークショップが、平成29年1月21日(土曜日)に県立教育研究所で行われました。
リクルーターの橿原市立畝傍南小学校、神野先生と、五條市立牧野小学校、貝塚先生がワークショップの活動を報告します。
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第6回ワークショップを振り返って
寒さも厳しくなってきた1月21日(土曜日)、第6回ワークショップが開催されました。
受講生たちは、まず、朝の学びタイムで本の紹介を行いました。今回で本の紹介は最終ということで、今までのアドバイスや意見を取り入れ、子どもたちが読んでみたいと思うような紹介ができていました。
その後、模擬授業と授業作りについてのディスカッションを行いました。前々回はグループで考えた授業を代表が行うという形でしたが、前回と今回のワークショップでは、受講生一人一人が授業案を作って行うということで、受講生の緊張も大きかったのではないかと思います。
今回E班は2人の受講生に模擬授業をしてもらいました。今まで模擬授業をみんなで考えたり、それについてディスカッションをしてきたりすることで、「基本的要素」については今までの反省を生かして、改善されていました。授業をする姿にも、自信が見られるようになりました。
今回は、小学校3~6年生の理科の「電気」に関する単元の内容で、「各学年の系統性・関連性」と「各学年の問題解決の能力」を大事にした授業が課題でした。準備物の用意に苦労していましたが、身の回りにある物を上手く使って手作りの実験用具を用意したり、ワークシートを作成したりするなど、たくさんのアイデアが詰まった模擬授業となっていました。授業の振り返りでは、良かった点や改善点について、受講生、リクルーター、アドバイザーで交流しました。実際に教員役、児童役、どちらの立場も経験することで気付くこともたくさんあったようです。次回からは、子どもに付けたい力などに目を向け、「専門的要素」についてもさらに深めていけたらと思います。
授業後のディスカッションでは、受講生がふだん感じている授業作りについての不安や疑問点について話し合いました。「単元全体の授業構成」や「ワークシートの作り方」についての疑問などを出し合いました。また、実際に教員として仕事をする中での心構えについても話し合い、サブリーダーやアドバイザーの先生のお話を伺うことができ、私たちにとっても有意義な時間となりました。
回を重ねるごとに、様々な意見が出るようになり、その意見を生かした授業が展開されることでより深い内容の話し合いになってきています。私たちも受講生たちと一緒にさらに頑張っていきたいと思います。
第9期リクルーター 橿原市立畝傍南小学校 教諭 神野 洋行
五條市立牧野小学校 教諭 貝塚 綾夏

<模擬授業の様子> |

<ディスカッションの様子> |
今年度は、奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした学校給食の献立をご紹介します。献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。
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★今月の献立★
*たらのあんかけ
*しらあえ
*豚汁
*まなの漬け物
*ごはん *牛乳
★レシピ★
画像をクリック→
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〔献立紹介〕
できるだけ米飯に合う献立を多くしています。また、和食を中心に、魚を多く取り入れた献立にしています。しらあえは練りごまを多く使うことで「こく」がでて、児童生徒にも好評で、よく食べてくれます。
【1】「地域と共にある学校づくり」つながりフォーラムを開催します
<人権・地域教育課>
学校と地域が協働して子どもたちを育む取組の紹介、子どもたちが地域の方々から学び、共に取り組んだ活動の発表、県立学校の生徒による地域貢献活動等の発表などを行います。子どもたちが、地域の方々とのふれあいを通していきいきと活動する姿をぜひご覧ください。
○日時 平成29年2月12日(日曜日) 12時15分~16時00分
○場所 奈良県橿原文化会館 大ホール
(橿原市北八木町3丁目65-5)
詳しくは こちら
←画像をクリック
※お問い合わせ先
人権・地域教育課 地域教育係
TEL0742-27-9837
【2】「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定
<県立教育研究所>
奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後5時58分~6時55分)の中で、午後6時35分~40分頃に放送します。
○2月8日(水曜日) 「国際社会で活躍できる人材の育成を目指して」
県立法隆寺国際高等学校
○2月22日(水曜日) 「『地域と共にある学校づくり』つながりフォーラム」
人権・地域教育課
■過去の放送分は、こちらの Webページでご覧いただけます。
※お問い合わせ先
県立教育研究所 研究開発部 ICT教育係
TEL0744-33-8907
FAX0744-33-8909
2017年01月31日 平成28年度県高体連栄賞授与式について
2017年01月30日 平成28年度 奈良県指定文化財の新指定について
2017年01月27日 選抜高校野球大会出場校へのメッセージ
2017年01月24日
2017年01月20日 平成28年度奈良県児童生徒交流会を開催します
2017年01月19日 県立学校等で使用する電気の調達について
2017年01月19日
2017年01月18日
2017年01月18日 「地域と共にある学校づくり」の取組ニュースを更新しました
2017年01月16日 平成29年度公立高校転学試験の実施一覧
2017年01月16日 平成29年度公立高校編入学試験の実施一覧
2017年01月13日
2017年01月12日
2017年01月11日 県農協共済福祉事業団からの寄贈について
2017年01月10日 「地域と共にある学校づくり」の取組ニュースを更新しました
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