水痘(みずぼうそう)

水痘(みずぼうそう)とは

水痘は小児に多い急性伝染性疾患であり、発症年齢は9歳以下がほとんどです。

成人で発症した場合には重症化するリスクが高く、注意が必要です。

原因と症状

【原因】

水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスが原因の疾患です。

水痘帯状疱疹ウイルスは、ヘルペスウイルスの一つで、伝染力の非常に強いウイルスです。

初感染後の水痘帯状疱疹ウイルスは、患者の神経節に潜伏感染します。長期間、患者は無症状で過ごしますが、患者の加齢、免疫低下に伴いウイルスが再活性化し、神経を傷害します。このウイルスの再活性化による疾患を帯状疱疹といいます。

【症状】

子どもでは通常発疹が初発症状として現れます。

発疹は全身性で、かゆみを伴い、紅疹(皮膚の表面が赤くなる)、丘疹(ポツポツとした皮膚のもりあがり)を経て、水疱となり、最後は痂皮化(かさぶたになる)して治癒するとされています。

成人では、発疹出現前に1~2日の発熱と全身倦怠感を伴うことがあります。

感染経路

感染力が強いため空気感染で感染が拡がることがあります。

また飛沫感染、接触感染もおこします。

予防方法

有効な予防方法は、ワクチン接種です。平成26年10月1日より定期接種となりました。

ワクチン接種は、水痘の発症リスクを低下させるだけでなく、水痘に罹患した後に潜伏、再活性化し、帯状疱疹を発症させるリスクの低下にも繋がります。

治療方法

抗ウイルス薬などが使用されます。

登園・登校について

すべての発疹が痂皮化(かさぶたになる)するまで出席停止。

お問い合わせ

奈良県感染症情報センター  (奈良県保健研究センター内)

〒633-0062 桜井市粟殿1000
電話番号 0744-47-3183