デング熱

デング熱について

デング熱は、デングウイルスによる感染症です。

ネッタイシマカやヒトスジシマカという種類の蚊が媒介します。

熱帯、亜熱帯の全域で流行しているため、渡航者は注意が必要です。

原因と症状

【原因】

デング熱はデングウイルスが原因の疾患です。

デングウイルスは4種類の型が存在し、1つの型に感染しても、その後別の型に再び感染する可能性があります。

患者の一部においては、重篤な症状が出現するデング出血熱を引き起こすこともあります。

【症状】

感染後3~7日の潜伏期を経て、突然の発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。

通常死に至る危険は少ないですが、関節などの痛みが激しいといわれています。

3~5日程度で解熱し、解熱とともに発疹が現れます。通常は、後遺症なく回復します。

デング出血熱の場合は、突然の血漿漏出や出血傾向など致死的病態が出現することがあります。

感染経路

デングウイルスを保有している蚊に刺されることで感染します。

蚊の種類としては、ネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介します。

日本にネッタイシマカは常在しませんが、ヒトスジシマカはほとんどの地域でみられます。

予防方法

海外の流行地へ出かける際は、蚊に刺されないように注意して下さい。

長袖、長ズボンの着用が推奨されます。

また虫除け剤の使用も検討して下さい。

治療方法

症状に合わせた対症療法が行われます。

お問い合わせ

奈良県感染症情報センター  (奈良県保健研究センター内)

〒633-0062 桜井市粟殿1000
電話番号 0744-47-3183