重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは SFTSは、2011年に発表された新しいウイルスによるダニ媒介感染症です。 日本では、2013年に1例目の報告があって以降、西日本を中心に患者が発生しています。
原因と症状 【原因】 SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。 【症状】 ダニに咬まれてから6日~2週間ほどで、発熱、倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢)などの症状が出現します。また頭痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、出血症状(紫斑、下血)などの症状を引き起こすこともあり、死に至ることもあります。 特に高齢者は重症化しやすいと考えられているため、注意が必要です。
予防方法 野外で活動する時は、マダニに咬まれないよう注意しましょう。 草むらや山へ入るときは、長袖、長ズボンを着用し、肌を露出しないようにしましょう。 色の薄い服を着用すると、ダニがついているときに見つけやすくなります。 草むらや山では、地面に直接座ったり、寝転んだりせず、敷物を使うようにして下さい。 ダニを寄せ付けないよう虫除け剤を使用しましょう。 帰宅後は、すぐ入浴し、着替えましょう。入浴時、身体にダニが付着していないかよく確認して下さい。
ダニに咬まれてしまったら ダニ類はヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、吸血します。 無理に引き抜こうとすると、ダニの一部が皮膚内に残ってしまうことがあります。 医療機関を受診し、適切な処置を受けて下さい。
参考 ○重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(国立感染症研究所) https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html ○ダニ媒介感染症(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html ○マダニ対策、今できること(国立感染症研究所) https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html ◯重症熱性血小板減少症候群に関するQ&A http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html 【その他のダニ媒介感染症】 つつが虫病 日本紅斑熱