奈良県フォレスターの市町村配置

 県では、令和2年3月に制定した「奈良県森林環境の維持向上により森林と人との恒久的な共生を図る条例」において、目指すべき森林(恒続林・適正人工林・自然林・天然林)への誘導、森林環境の維持向上に関する技術・知識の普及指導、森林の巡視等の業務を担う専門的な県職員を「奈良県フォレスター」と位置づけています。

 フォレスターアカデミーにおいて2年間の専門教育を受けた県職員を、同一市町村に長期間派遣する制度を令和4年度に整え、令和5年度から、受入要望のあった市町村へ「奈良県フォレスター」を派遣する取組を開始しました。

 令和5年度は、五條市、吉野町、黒滝村、野迫川村、十津川村、川上村、東吉野村の7市町村に、令和6年度は、御所市、山添村の2市村に奈良県フォレスターを一名ずつ派遣しています。

 

 候補生の採用から市町村への派遣までの手順は下記のとおり。

 (1) 奈良県フォレスターの候補生となる県職員(森林管理職)を採用

 (2) 上記(1)をフォレスターアカデミーにおいて2年間修行させる

 (3) 奈良県フォレスター派遣予定の市町村から伐採届の事務を受託(県・市町村の議会承認が必要)

 (4) 職員の派遣に関する協定等を派遣予定市町村と締結

 (5) フォレスターアカデミー卒業後、「奈良県フォレスター」の辞令を交付して市町村へ派遣

 

 市町村に派遣された「奈良県フォレスター」は、県職員と市町村職員の身分を併任しており、県が市町村から受託した伐採届業務を県職員の身分で行い、市町村森林整備計画の推進関係業務及び施業放置林整備関係業務を市町村職員の身分で行います。

 現在、フォレスターアカデミーには、森林管理職が11名(令和6年度卒業見込み者:6名、令和7年度卒業見込み者:5名)在籍しており、令和7年度以降も引き続き、市町村の受入要望に応じて「奈良県フォレスター」の育成及び派遣を行っていきます。

  概要 

 図 派遣までの流れ及び奈良県フォレスターの業務