県内総生産(支出側)


4 県内総生産(支出側)

 
 平成17年度の県内総生産(支出側)は、名目で3兆7,707億円、対前年度比0.0%(0.003%)減(1
6年度0.1%増)で、物価変動の影響を除いた実質で3兆9,918億円、対前年度比1.0%増(同1.6%
増)となり経済成長率は名目で2年ぶりの減少、実質で4年連続の増加となった。
 主な項目を名目値でみると、消費面では県内総生産(支出側)の71.8%を占める民間最終消費
支出は3.5%増(同0.6%減)となった。これは、民間最終消費支出を構成する家計最終消費支出、
対家計民間非営利団体最終消費支出がともに増加したためである。
また、政府最終消費支出が1.6%増(同1.6%増)となった。
 一方、投資面では、総資本形成が0.2%減(同1.7%減)と5年連続の減少となった。これは、民間
投資、公的投資はともに増加したが、在庫品の減少が大きかったためである。
 県内総生産(支出側)の実質増加率(1.0%増)に対する寄与度を項目別にみると、民間最終消
費支出は、家計最終消費支出がプラスに寄与したことから3.0%、政府最終消費支出は0.4%、総
資本形成は、0.0%増となった。

第12図 実質経済成長率に対する項目別増加寄与度の推移

図12


第7表 県内総生産(支出側 名目)

第8表 県内総生産(支出側、実質:固定基準年方式)




第13図 主要項目別県内総生産(支出側 実質)対前年度増加図13

4-1 民間最終消費支出
  民間最終消費支出は、名目で2兆7,068億円、対前年度比3.5%増(16年度0.6%減)、実質で
2兆7,947億円、対前年度比4.4%増(同0.1%増)となり、名目・実質ともに前年度を上回った。
  民間最終消費支出の大半を占める家計最終消費支出は、名目で2兆6,230億円、対前年度比
3.6%増(同0.8%減)となり、実質で2兆7,064億円、対前年度比4.5%増(同0.0%減)となった。
  対家計民間非営利団体最終消費支出は、名目で838億円、対前年度比0.6%増(同3.5%増)
となり、実質で883億円、対前年度比0.4%減(同4.5%増)となった。


第14図 家計最終消費支出(名目)の推移

第14図

4-2 政府最終消費支出
  政府最終消費支出は、名目で9,280億円、対前年度比1.6%増(16年度1.6%増)となり、実質で
9,727億円、対前年度比1.7%増(同2.0%増)となった。

4-3 総資本形成
総資本形成は、名目で8,442億円、対前年度比0.2%減(16年度1.7%減)と減少したものの、実質
で9,070億円、対前年度比0.1%増(同1.3%減)と増加した。


(1) 民間総固定資本形成
 民間総固定資本形成は、名目で6,109億円、対前年度比1.1%増(16年度2.0%増)、実質で
6,682億円、対前年度比1.9%増(同2.6%増)と増加した。
  名目値で内訳をみると、住宅が8.5%減(同4.6%増)となったものの、企業設備が5.1%増
(同0.9%増)となった。
実質値で内訳をみると、住宅が9.4%減(同3.6%増)、企業設備は6.1%増(同2.3%増)となっ
た。  


(2) 公的総固定資本形成

   公的総固定資本形成は、名目で2,407億円、対前年度比5.8%増(16年度16.6%減)となり、
実質で2,466億円、対前年度比4.9%増(同17.4%減)と名目、実質ともに5年ぶりの増加となった。


(3) 在庫品増加

 在庫品増加は、名目で74億円減、対前年度比154.0%減(16年度352.6%増)となり、実質で
78億円減、対前年度比153.0%減(同349.6%増)と名目、実質ともに3年ぶりの減少となった。

第15図 総固定資本形成(名目)の構成比の推移
第15図

第16図 主要産業別民間企業設備投資(名目)の推移

第16図


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