ツキノワグマの注意喚起について

ツキノワグマ保護管理重点地域外におけるツキノワグマの目撃について

 

1.目撃場所

  奈良県天理市内馬場町 地内

2.目撃日時

  令和7年5月19日 月曜日 午前7時50分頃

3.個体の状況

  1歳程度と推定されるツキノワグマ 1頭

4.目撃時の状況

  国道25号線の天理トンネル北出口付近にて、道路を横切るように歩くツキノワグマを目撃。

  目撃後、クマは東の山中へ走って逃げていきました。

5.当面の対応

  ・近隣の住民および学校関係者に対し注意喚起

  ・警察の協力のもと付近パトロールを強化

  ・SNSによる注意喚起

 

※地元対応の詳細は、天理市農林課(0743-63-1001(代表))にお問い合わせをお願いします。

 

○クマはこんな動物 (「豊かな森の生活者 クマと共存するために」より抜粋)

・クマは基本的には人を避ける動物です。しかし、突発的に出会うと自分を守るための攻撃を招き、危険な場合があります。

このため、クマのことをよく知ることが重要です。

・クマは季節や年によって食べ物を柔軟に変化させます。クマの餌場となる場所にはできるだけ近づかない、また近づく必要がある場合は十分に注意してください。

・また、子グマがいる場所の近くには必ず母グマがいます。母グマは子グマを守るために特に攻撃的になりやすいです。

子グマを目撃した際は速やかにその場から離れてください。


~季節毎の食物~

春(冬眠明け)…………山菜などの草本類

夏(親離れ、繁殖期)…草本類、昆虫類、果実類

秋(飽食期)……………堅果類、果実類

冬(冬眠、出産)………穴の中で過ごします


○クマと出会わないために (「豊かな森の生活者 クマと共存するために」より抜粋)

・食物等の匂いでクマを誘引しない

・自分の存在を知らせる

→クマ鈴やラジオなど、音の出るものを携帯する。kumasuzu

→見通しの悪い場所や、沢沿いなどの音が聞き取りにくいところでは、

 声を出したり手を叩いたりして存在を知らせる。

・目撃、出没情報のあったところには近づかない

・クマの新しい痕跡(糞、食痕、爪痕など)があった際には十分気を付ける

・クマの生態や行動についてよく知る

→各季節のクマの食べ物や生態を知ることで、遭遇を避ける。


○クマに出会ってしまったら (「豊かな森の生活者 クマと共存するために」より抜粋)

・距離が離れていた場合(クマがこちらに気付いていない)

→ゆっくりと静かに立ち去る

・比較的距離が近い場合(50m程度)

→両腕を振りこちらの存在をクマに知らせ、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退する。森林内であれば万が一の突進に備えてクマとの間に障害物がくるようにする。

・距離が近い場合(20m程度)

→クマがパニックになり突発的な攻撃をする可能性があるため、刺激しないことが大切です。走ったり大声を出したりせず、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退する。

・クマが突進してきたら(威嚇突進)

→威嚇突進の場合は、途中で止まり後退することが多い。落ち着いてクマとの間に障害物がくるようにゆっくりと後退する。

・クマが突進してきたら(本当の攻撃)

→クマスプレーを目や鼻にめがけて噴射する。クマスプレーがない場合は、防御姿勢(両腕で顔や頭をガード)をとる。


以下に参考資料を掲載いたします。人身被害を防止し、自身の身を守るために御確認よろしくお願いします。


環境省作成パンフレット「豊かな森の生活者 クマと共存するために」

docs5-kuma.pdf (env.go.jp外部サイトへのリンク

クマ類に遭遇した際にとるべき行動(環境省)

chpt3.pdf (env.go.jp)外部サイトへのリンク