「奈良県児童虐待防止アクションプラン」における取り組み及び児童虐待相談状況(平成24年度)
平成22年3月に県内で発生しました児童虐待による死亡事件を受け、奈良県では平成23年度から25年度までを期間とした「奈良県児童虐待防止アクションプラン」を策定し、児童虐待の未然防止や早期対応に向けた取り組みを進めています。
このたび、平成24年度における「児童虐待防止アクションプラン」の取り組み及び児童虐待相談の状況について取りまとめましたので公表します。
☆奈良県児童虐待防止アクションプラン(平成24年度)の取組結果 [平成22年度との比較]
母子保健における虐待予防・早期発見の充実、母子保健と児童福祉の連携、児童虐待防止に向けた啓発活動、要保護児童対策地域協議会の活性化等による関係機関の連携強化などの取組みを推進
○児童虐待対応の4つのポイント(未然防止、早期対応、発生後の対応、体制整備)における評価指標 → 4項目中 2項目 向上
<向上した指標>
・乳幼児健診未受診児(3~5か月)の現認率 (H22)36.1%→(H24)78.8%
・地域小規模施設等の小規模化ユニット数 (H22)6箇所→(H24)10箇所
○アウトカム又はアウトプット指標 → 24項目中 21項目 向上
<主な取組みと向上した指標>(抜粋)
◆乳児家庭全戸訪問事業・養育支援訪問事業の効果的実施
・乳児家庭全戸訪問事業の実施 (H22)28市町村→(H24)38市町村
◆児童虐待防止に向けた啓発活動
・オレンジリボンキャンペーン実施市町村 (H22)16市町村→(H24)28市町村
◆医療機関との連携
・虐待相談(県)の経路別件数のうち医療機関件数 (H22)21件→(H24)33件
◆児童虐待を受けた児童へのケア、及び家族再統合に向けた取り組み
・家族再統合の実施により家庭復帰した児童数 (H22)5人→(H24)21人
◆児童虐待対応の体制拡充
・児童虐待対応の体制を拡充した市町村 (H22)未実施→(H24)34市町村
<添付資料>
(1)「奈良県児童虐待防止アクションプラン」における平成24年度児童虐待対策への取組状況について
資料1-1【概要版】奈良県児童虐待防止アクションプラン(平成24年度の実施状況)
資料1-2【詳細版】奈良県児童虐待防止アクションプラン(平成24年度の実施状況)
(2)市町村における児童虐待防止対策への取組状況について
資料2-1 市町村における児童虐待防止対策の取組状況(H24年度)
資料2-2 公表データの見方及び解説2-2
☆「平成24年度奈良県の児童虐待相談状況」の概要
平成24年度の県の相談対応件数は1,200件。3年連続で過去最高
○県こども家庭相談センター受付の児童虐待相談は、平成23年度より228件(23.5%)増加。また、市町村受付の児童虐待相談は1,717件で、前年度比319件(22.8%)の増加。
○児童虐待相談対応件数の著しい増加の要因として以下の点が考えられる。
・近年の児童虐待事件の報道や県及び市町村の広報活動により、児童虐待に対する県民の意識が高まり、通報行動へと結びついている。
・警察、医療機関等を経路とした対応件数が増加しており、関係機関の連携や要保護児童対策地域協議会活動の活性化により、地域内での児童虐待に関する情報共有や役割分担などの連携が一層進んでいる。
<添付資料>
資料3-1 奈良県の児童虐待相談対応件数の推移
資料3-2 平成24年度 児童虐待相談の状況について(こども家庭相談センター受付)
資料3-3 平成24年度 児童虐待相談の状況について(市町村受付)
参考資料1 奈良県の児童虐待相談対応件数の推移(こども家庭相談センター受付)
参考資料2 奈良県の児童虐待相談対応件数の推移(市町村受付)