奈良県では、親からの虐待などを理由に児童養護施設等の社会的養護で暮らす子どもたちが、児童相談所職員や児童福祉施設等の職員と一緒に、自分の家族や生い立ちに関する事実を知り、過去を振り返るなかで湧き起こる現在の感情に向き合うプロセスを通して、自分自身がかけがえのない大切な存在であることを再確認し、未来に向かって強く生きていくことを支援していくための「支援手法」である「ライフストーリーワーク」の推進を目指す取組を、本年度、全国に先駆け事業化しました。
今回は事業の3本柱のひとつである「啓発講座」を下記のとおり開催します。
これまでは、施設職員や児童相談所職員を対象に、ライフストーリーワークの実践に繋げることを目指し、理念や具体的な支援方法等を学ぶ研修を実施してきましたが、今回は児童養護施設等が校区にある学校の先生方を主な対象に、社会的養護で生活する子どもたちの実状や、子どもの権利擁護の推進を図るためのライフストーリーワークの取組等を紹介させていただく講座を開催します。講座をとおして、福祉と教育の連携を更に深め、社会的養護で暮らす子どもたちに関する共通理解と権利擁護の推進を図っていくこととしています。
○開催日時
平成30年8月17日(金曜日) 9時30分~12時30分
○会 場
宇陀市立榛原小学校 多目的室
○内 容
社会的養護の現状と児童の権利擁護を推進するためのライフストーリーワーク
○講 師
才村 眞理 氏(武庫川女子大学発達臨床心理学研究所 研究員)
岡田 悟 氏(児童養護施設 大和育成園 園長)
○対象者
学校教諭、児童養護施設職員 等
詳細は報道資料のとおりです。
報道資料(啓発講座)(pdf 358KB)