吐田の油掛地蔵 はんだのあぶらかけじぞう
記入年月日 2016/08/12
- 所在地
- 奈良県磯城郡川西町吐田1079
- 区分
- 彫刻 | 神像・仏像
- 指定内容
- 町指定文化財
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- 歴史文化資源の概要
- 川西町の西端、大和側の堤防の南側に広がる田園地帯の中に延びる、聖徳太子がかつて通勤路をして使用した「太子道」のそばにたたずむ小堂に安置されている地蔵です。造立は大永3年(1523年)で、舟型光背の高さが約103センチの地蔵立像です。できものを治してもらうために願をかける日には、油をかける習わし(燃灯供養)があることから、油掛地蔵と名前が付けられました。またこの地蔵に掛けた油を、体の悪い人に塗れば治るという信仰もあります。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 聖徳太子の伝承をともない、合わせてできもの等の病を治すという風習の存在など、所在地である吐田内での民間信仰を知りえる貴重な民俗文化財です。
- 当資源と関連する歴史上の人物とその概要
- 聖徳太子
- 当資源と関連する文献史料
- 『油掛延命地蔵尊監觴』天保12年(1841年)
油掛地蔵の由来が記載されています。
- 当資源と関連する伝承
- 聖徳太子が飛鳥から斑鳩へ向かう途中、このあたりで休息した際、西に向かって南無阿弥陀仏と唱えたところ、空中に生身の地蔵尊が現れたため、その像を彫って安置したと言われています。
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 奈良市古市の油掛地蔵 「子授け地蔵」として古くから信仰されています。
京都市伏見区油懸山西岸寺の油掛地蔵
京都市右京区「嵯峨油掛地蔵」 等
- 問い合わせ先
- 川西町 教育委員会事務局 社会教育課
- 電話番号
- 0745-44-2214
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