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福応寺の板仏(板地紙貼彩色 阿弥陀三尊来迎図) ふくおうじのいたぼとけ

記入年月日 2017/03/22

福応寺 阿弥陀三尊来迎図
福応寺本堂
所在地
香芝市狐井581
区分
絵画 | 日本画・油彩画・水彩画など
指定内容
市指定有形文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
狐井城山古墳の北側に隣接する福応寺の本尊で、板に描かれた珍しい阿弥陀来迎図(高133.8cm、幅69.5cm、厚4.5cm)です。3枚の檜材を縦に接いで構成され、板地に薄紙を横方向に5枚貼り、さらに板の接ぎ目には紙を貼り重ねて接ぎ目を隠しています。朱・えんじ・黄土・緑青・藍・金泥・墨などで極彩色に描かれています。制作は室町時代末期から江戸時代初期頃と推定されます。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
香芝市狐井・良福寺に生誕地伝承を有する平安時代の学僧恵心僧都源信(942-1017年)の真筆との伝があります。当地には、源信にまつわる資料や伝承が多く残されており、地域で大切に守り伝えられています。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
恵心僧都源信 『往生要集』を撰述し、日本における浄土思想を確立し宗教のみならず政治や文化面においても大きな足跡を残しています。
当資源と関連する伝承
良福寺から狐井へ流れる「ツガワ」のほとりで、婦女が洗濯をしていました。そこを通りがかった源信がその洗濯板に阿弥陀三尊の姿を感得しました。婦女の頼みもあり、源信自ら筆を執ったといいます。
問い合わせ先
教育部生涯学習課文化財係(香芝市二上山博物館内)
電話番号
0745-77-1700

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