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黒塚古墳 くろづかこふん

記入年月日 2018/08/09

空から見た黒塚古墳(北から)
所在地
天理市柳本町
区分
遺跡 | 古墳
指定内容
国指定史跡

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
奈良盆地東南部の龍王山麓に築かれた古墳時代前期前半の前方後円墳で、柳本古墳群に属しています。全長約134m、後円部径約74m、高さ約14mを測り、後円部中央には埋葬施設である竪穴式石室を有します。
竪穴式石室は内法で長さ約8.20m、幅約0.89~1.22m、高さ約1.58mの規模があり、床面には粘土棺床が設置されていました。粘土棺床の断面がU字形になっていることから、そこには割竹形木棺が据えられていたと考えられます。石室内は盗掘を免れ埋葬当時の状態を保っており、多量の鏡が副葬されていることがわかりました。鏡は三角縁神獣鏡33面と画文帯神獣鏡1面が見つかっており、一度に見つかった三角縁神獣鏡の数としては全国最多となります。
中世には山城として利用され墳丘が改変を受けており、近世になると柳本藩邸の庭園の一部となっていました。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
これまでの調査により箸墓古墳や中山大塚古墳と同様の出現期の古墳である可能性が指摘されており、初期ヤマト政権の成立過程を知るうえで重要な手掛かりとなる古墳です。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
特定の人物との関わりは明らかになっていませんが、初期ヤマト政権と密接に関わる重要な人物の墳墓と考えられます。
当資源と関連する文献史料
直接言及した文献史料はありません。
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問い合わせ先
天理市教育委員会事務局文化財課
電話番号
0743-65-5720

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