出会う 奈良県歴史文化資源データベース

割塚古墳 わりづかこふん

記入年月日 2023/07/18

割塚古墳(南上空から)
割塚古墳の墳丘(南西から)
所在地
大和郡山市千日町45
区分
遺跡 | 古墳
指定内容
大和郡山市指定文化財

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
矢田丘陵東麓の富雄川を臨む丘陵上に単独で築造された、直径約49m、高さ約4.5mの大型円墳。埋葬主体部は全長13.6mの片袖式横穴式石室で、刳抜式の家形石棺を納めています。石室は天井部が破壊されていますが、下半が良好に残存しています。昭和43年に発掘調査され、鏡や玉類など多彩な副葬品が出土しました。なかでも垂飾付耳飾りは朝鮮半島に関わる優品で、大型の石室とともに被葬者が相当な有力者であったことがわかります。6世紀前半の築造で、大型の石室や墳丘規模、副葬品の質などから、大和郡山市を代表する古墳のひとつとして貴重な古墳です。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
割塚古墳は6世紀前半に当地に突如単独で築造された大型円墳です。大型の主体部や質の高い副葬品より、当地域に大きな影響のある人物が被葬者と考えられます。古墳時代における当地域の実態や役割を考える上で欠くことができない貴重な遺跡です。 また、古墳の周囲一帯は昭和40年代に大規模に造成された住宅地ですが、古墳はその造成で破壊されずに保存された、地域にとってかけがえのない希少な歴史資産となっています。巨大な墳丘は地域のランドマークとして長年にわたって住民に親しまれており、現在も市と地域とで一体となって維持管理に取り組んでいます。
問い合わせ先
大和郡山市 まちづくり戦略課 文化財保存活用係
電話番号
0743-53-1151(内733)

掲載されております歴史文化資源の情報は、その歴史文化資源が地域にとって大切であると考えておられる市町村、所有者、地域の方々により作成いただいたものです。
見解・学説等の相違については、ご了承ください。