第261号 H29/3/1

 

「E-夢 はっしん!」


しか 奈良県教育委員会メールマガジン しか

奈良県教育の日E-夢 はっしん!家族イラスト

平成29年3月1日(水曜日)
≪第 261 号≫


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発行:奈良県教育委員会事務局 教育政策推進室

 職人技を身につける


                                奈良県教育委員会事務局
                                 学校教育課主幹 中川 貴明

 教員の“専門性”について改めて考えてみました。長年、特別支援学校に勤務してきた私が考える専門性とは、先ず、指導・支援の前に子どもの実態を的確に把握する(障害特性の理解・発達的な理解…等々)。次に、子どもの生活(背景)を踏まえた上での教育課題・指導目標を明らかにする。そして、それに基づいた適切な指導と必要な支援を意図的・計画的に進める。これらを継続的に実践していける力が特別支援教育に携わる教員の専門性の一つではないかと考えます。

    
 「うちの子でも、この学校に入れますか?!」この言葉は、今から約30年前、私が養護学校(特別支援学校)に着任して2年目、学校で開催した体験学習に参加されたお母さんの言葉です。その幼児は自閉症で重度の知的な遅れがありました。発語はなく多動で絶えず走り回り、てんかん発作も頻発している状況でした。体験学習終了時、幼児の保育を担当していた私に、突然、お母さんが発したこの言葉。とっさのことでどう返答したかは恥ずかしながら正確には覚えていません。しかし、お母さんのこの言葉に大きな衝撃を受けたことは今でも鮮明に記憶しています。我が子に対して「うちの子でも…」と表現されたお母さんの言葉には、それまでの言い尽くせない程の深い悩みが込められていると感じました。そして、この出来事は私にとって、“就学の意味”そして“教育の役割”について改めて学び直すきっかけとなる貴重な経験でした。

   
 当事者(子ども)・保護者は、教育に何を求めているのでしょうか。それは、子どもの最善の利益につながる教員の専門性を求めているのだと思います。教員にとって、専門性を高める営み(学び)に卒業はなく、尽きることはありません。薄い紙を一枚一枚積み重ねるようなこの繰り返しが、やがて“専門性”という“職人技”につながると思います。
 つまり、専門性を高めるとは、“子どもの最善の利益につながる職人技を身につける”ことではないでしょうか。根拠に基づく“学習指導、生活指導、生徒指導、進路指導、部活動指導、保護者・関係機関との連携・折衝、組織運営…etc.”。学校種別や経験年数により、自ずと専門性の中身は違ってくるでしょう。それぞれの教員がそれぞれの立場から、今一度、教員に求められる“専門性”“職人技”について考えることが重要な時だと思います。そして、この力量向上こそが、当事者(子ども)・保護者の願いに応えることにつながるのではないでしょうか。
             

 もうすぐ新しい春が訪れます。“ワクワク・ドキドキ…!でも不安もいっぱい…?”の子どもたちの新しい出会いと活動がそれぞれの学校(園)で繰りひろげられます。
 そんな時、“これなら!”と言える“教員の職人技”がいろいろな場面で発揮されることを期待します。


 

【 教育委員会の動き 】 目次に戻る

平成28年度 奈良県指定文化財の指定について

 

<文化財保存課>

 平成28年度奈良県指定文化財の指定について、平成29年1月30日(月曜日)開催の県教育委員会で審議され、新しく9件を指定することが決定しました。
 詳しくは  こちら
                                
                            ※お問い合わせ先
                             文化財保存課 総務企画係  
                             
TEL 0742-27-9864
             
       

 
 広陵町立真美ヶ丘第一小学校では、運動好きな子どもたちを育てるための様々な取組をされています。 
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           夢・感動・追究 運動好き ひまわりっ子
                                      
                                   広陵町立真美ヶ丘第一小学校
                                    校長 辰巳 浩

 本校は、昭和59年に広陵町・香芝市(当時香芝町)に広がる真美ヶ丘ニュータウンの東部に開校しました。今年度で創立33年を迎えました。芝生化された広大な運動場(約11,900平方メートル)と「第一小学校」の「一」のごとく、校舎は「一」棟でできております。校訓「実現力」のもと、431人の子どもたちが毎日元気に登校しています。
        
 今年度から、本校は子どもたちの健康・体力に重点を置き、運動好きな子どもたちをどんどん増やすための取組を始めています。今回は、その取組をご紹介します。
          
 まず一つ目は、奈良県教育委員会保健体育課の「外遊び、みんなでチャレンジ!」への参加です。第2学期、水曜日の朝の活動で異学年遊びの時間を中心に、自由遊びの時間等も活用して自分たちの記録を登録していきました。まずは、参加することで次の目標ができ、活動意欲につながっていけばよいなあと考えています。今年度「オータム」の学校別登録数が237件まで伸び、積極的に外遊びをする子どもたちが増えてきたと感じています。
                  
 二つ目は、スポーツを通して「夢・感動」を味わうことで「運動をしたい・スポーツをしたい」というきっかけづくりをするために、最近奈良県を中心に活躍されているトップアスリートに学校訪問をお願いし、プレーを見せていただいたり、交流したりしています。今年は、12月にプロバスケットボールチームの「バンビシャス奈良」の本多純平選手・樋口真斗選手・スタッフにお越しいただき、全校児童にバスケットボールの講話や技術の紹介、また、6年生にはバスケットボールの指導もしていただきました。
      
全校児童との交流の様子
     <全校児童との交流の様子>
児童からの質問コーナーの様子
    <児童からの質問コーナーの様子>
    
 初めてプロスポーツ選手と出会った子どもたちも多く、貴重な体験をすることができました。次年度も継続して運動好きな子どもたちが増えるような取組を続けていきます。
    
プロのテクニックを拝見
    <プロのテクニックを拝見>
6年児童との交流ゲームの様子
     <6年児童との交流ゲームの様子>
 

 

 県立奈良情報商業高等学校の辻村優さんは、第49回奈良県乳牛共進会(県酪農農業協同組合主催)において、育てたホルスタイン種「DFCレキシコン・アニー」を自ら引いて出品、最優秀の農林水産大臣賞を受賞されました。
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                     牧場の夢

                    
                                  県立奈良情報商業高等学校
                                   第2学年 辻村 優

 私は、DFCレキシコン・アニーという牛で、この度、第49回奈良県乳牛共進会で農林水産大臣賞をいただきました。牛を育てているのは主に父なのですが、私も日頃から手伝いをしているので、今回は私の名前で出品し、会場で牛を引きました。自分の名前で出品しようと思ったきっかけは、北海道で開かれたホルスタインの品評会を見学して、自分も出品してみたいと思ったことです。私が引っぱった牛は、元々おとなしい牛だったので引きやすかったのですが、牛を引いている時に、他の牛がぶつかり少しあせりました。しかし、すぐに牛が落ち着いてくれてほっとしました。周りの方からも「若いのに偉いね。」と言われて品評会全体を楽しむことができました。
 私がふだん手伝うのは、牛舎の掃除や子牛の餌の入れ替えなどです。牛の健康管理のためには、牛舎を清潔に保つことが重要なので、特に掃除には力を入れています。たまに牛の角を焼く補助や出産の補助もしています。力のいる仕事が多いので大変ですが、やりがいがあります。
 私が牧場に興味をもったのは最近のことです。小さい頃から家に動物がいることは当たり前のことでしたが、知り合いの人などに話すと、「それはとてもいい財産だ」と言われ、自分が牧場を継ぐということを真剣に考え始めました。確かに、普通のOLになることに比べれば、大変なことも多いと思います。しかし、動物と触れ合うことの楽しさや喜びを知っている私には、牧場の仕事が向いているのではないかと思い始めたからです。高校卒業後は、酪農を学べるところで修行をし、牧場を継ぎたいと思います。動物と触れ合える楽しさを一人でも多くの人に伝えるためにも、ただ動物を飼育しているだけではなく、多くの人が直接、動物と触れ合える、そんな牧場を作りたいと思っています。 
           
東川市長とともに 牛とともに
      <御所市長と記念撮影>           <DFCレキシコン・アニーとともに>
           

【高校入試インフォメーション 】-第9回- 目次に戻る

3月に実施する選抜の受検に当たってのお知らせ

 

<学校教育課>

 今回は、3月に実施される一般入試、大和中央高校通信制課程選抜、二次募集、大和中央高校B選抜等の受検に当たっての注意事項等をお知らせします。
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【入試に関する日程等】
〇一般選抜及び定時制課程成人特例措置
出 願 日 3月2日(木曜日)、6日(月曜日)
検 査 日 3月10日(金曜日)
合格発表日 3月16日(木曜日)
*検査日の集合時刻は8時30分です。
*一般選抜の学力検査は、県内一斉に同一問題で、国語、社会、数学、英語、理科の順に実施します。また、面接実施校においては、学力検査終了後に面接を実施します。
*定時制課程成人特例措置の検査は、作文及び面接を実施します。

〇大和中央高校通信制課程選抜
出 願 日 3月2日(木曜日)、6日(月曜日)
検 査 日 3月10日(金曜日)
合格発表日 3月16日(木曜日)
*検査日の集合時刻は8時30分です。
*検査は、面接を実施します。

〇二次募集
※一般選抜実施後、合格者数が募集人員に満たなかった学科(コース)において、二次募集を実施します。実施校については、学校教育課のWebページに掲載します。
出 願 日 3月21日(火曜日)
検 査 日 3月23日(木曜日)
合格発表日 3月24日(金曜日)
*検査日の集合時刻は8時30分です。
*学力検査は、県内一斉に同一問題で、国語、数学、英語の順に実施します。また、午後から面接を実施します。

〇大和中央高校定時制課程B選抜
※Ⅲ部及びA選抜で合格者数が募集人員に満たなかった部において実施します。
出 願 日 3月21日(火曜日)
検 査 日 3月23日(木曜日)
合格発表日 3月24日(金曜日)
*検査日の集合時刻は8時30分です。
*検査は、国語、数学、英語、面接の順に実施します。学力検査は、教育委員会が作成する二次募集の学力検査問題を使用して実施します。

〇定時制課程成人特例措置
※大和中央高校B選抜において実施します。また、他の定時制課程において二次募集を実施する場合、定時制課程成人特例措置を実施します。
出 願 日 3月21日(火曜日)
検 査 日 3月23日(木曜日)
合格発表日 3月24日(金曜日)
*検査日の集合時刻は8時30分です。
*検査は、作文及び面接を実施します。

〇大和中央高校通信制課程二次募集
※通信制課程選抜実施後、合格者数が募集人員に満たなかった場合に実施します。
出 願 日 3月21日(火曜日)、27日(月曜日)
検 査 日 3月28日(火曜日)
合格発表日 3月29日(水曜日)
*検査日の集合時刻は8時30分です。
*検査は、面接を実施します。

【出願】
 出願日の午前9時から午後3時までに、志願する高校に出願してください。
 (山添分校については山添分校で、賀名生分校については五條高校で行います。)

【出願状況】
 
出願日の午後6時ごろ、各高校の出願状況を学校教育課Webページに掲載する予定です。

【学力検査等の会場】
 
検査は出願した高校で行います。
 
【持参品等】
(1) 持参品は、受検票、筆記用具の他は選抜によって持参品が異なりますので、必ず「平成29年度各選抜における受検者への注意事項」を確認してください。
 ただし、いずれの選抜においても、分度器、分度器付きの定規やコンパス、計算機、計算機付きの用具などは持参してはいけません。三角定規は理科の学力検査のみで使用できます。
(2) 検査中の筆記用具などの貸し借りはできません。
(3) 通信機能付きの情報機器等、検査に不必要なものは持参してはいけません。

【注意事項】
(1) 検査開始後20分以上遅刻した場合は、受検できません。遅れないように余裕をもって検査会場に着くようにしてください。
(2) 検査当日、英単語や漢字などの書かれている私服や筆記用具を用いないようにしてください。

【合格発表】
 
合格発表の予定時刻は、各高校で異なります。一般選抜及び大和中央高校B選抜の各高校の合格発表予定時刻を以下の学校教育課Webページに掲載しています。
 合格発表は、受検した高校で受検番号により行われます。また、合格者には、受検票で本人確認の上、合格通知書等が渡されますので、合格発表当日、受検票を忘れないようにしてください。

【二次募集及び通信制課程二次募集の実施】
(1) 二次募集等を実施する学校、学科(コース)等及び募集人員については、3月16日(木曜日)の午後6時ごろ、学校教育課Webページに掲載する予定です。
(2) 二次募集等の合格発表予定時刻については、検査日に各高校から連絡します。
     
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 平成29年度入学者選抜の日程、入学者選抜実施要項及び入学者選抜概要は、学校教育課のWebページ「高校入試」に掲載しています。そのほかに、高校進学に関して次のような情報も掲載していますので、活用してください。

● 公立高等学校・特別支援学校紹介
 学校別に掲載しています。学校の所在地や特色、行事、部活動、進路状況、制服など、写真入りで様々な情報を紹介しています。
● 平成29年度奈良県立高等学校入学者選抜に関するQ&A
           
                             ※ 担当
                               
学校教育課 学事係 
                               TEL 0742-27-9851
 
                             

【 すくすく給食!おすすめレシピ 】-その12- 目次に戻る

 
 今年度は、奈良県内の地域の産物や行事食、旬の食材を取り入れるなどの工夫をした学校給食の献立をご紹介します。献立画像をクリックしていただくと、分量や調理の方法を見ることができます。ご家庭でも、ぜひお試しください。
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   ★今月の献立★
*さわらの春まな焼き
*春のごまあえ   
*旬の具みそ汁 
*いちごヨーグルト   
*ごはん *牛乳  


  ★レシピ★
   画像をクリック→         
給食の写真

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〔献立紹介〕

 春告げ魚であるさわらに、下北山村の特産「下北春まな」の加工品である「春まな粉」をかけました。また、マヨネーズとコーンを組み合わせることで、魚嫌いの子も食べやすい味つけになっています。副菜と汁物にも春が旬の食材をたくさん用いています。特に春、下北山村では甘みのある春キャベツがたくさんとれます。 
 

【 お知らせ 】 目次に戻る 

「なら教育リポート ~まなびだより~」今後の放送予定  

 
<県立教育研究所>

 奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(午後5時58分~6時55分)の中で、午後6時35分~40分頃に放送します。

○3月8日(水曜日)   「生徒の社会自立を目指して」
            県立高等養護学校

○3月22日(水曜日) 「体力向上への取組『みんなでチャレンジ!』」
            保健体育課
    
○3月29日(水曜日) 「サイエンスチームなら」
            県立教育研究所
         
■過去の放送分は、こちらの Webページでご覧いただけます。
                   
                          ※お問い合わせ先
                           県立教育研究所 研究開発部 ICT教育係
                           TEL0744-33-8907
                           FAX0744-33-8909

  

【報道発表資料 】 2月1日~2月28日  目次に戻る

  
 2017年02月23日  「地域と共にある学校づくり」の取組ニュースを更新しました
 2017年02月23日  「元気なならっ子約束運動」3月3日表彰式
 2017年02月23日  早寝早起き朝ごはん運動の文部科学大臣表彰
 2017年02月22日  「みんなでチャレンジ!」の開催について
 2017年02月17日  第2回体育スポーツ活動事故防止検討委員会
 2017年02月14日  奈良県大学生ボランティアシンポジウム 2017
 2017年02月13日  公立高校入試出願・実施状況等
 2017年02月10日  第18回小・中・高校生の未来を考える集会を開催しました
 2017年02月10日  平成28年度奈良県児童生徒交流会を開催しました
 2017年02月09日  「地域と共にある学校づくり」の取組ニュースを更新しました 
            
         

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           0742-27-9830(直通)
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