咽頭結膜熱(プール熱)

咽頭結膜熱(プール熱)とは

咽頭結膜熱(プール熱)は、発熱、のどの痛み、結膜炎などの症状を来す小児に多い感染症です。

6月頃から徐々に増加し始め、7~8月にピークとなります。2003年頃から冬季にも流行のピークがみられます。

プールを介して流行することが多いのでプール熱ともいわれ、手足口病ヘルパンギーナと共に代表的な夏風邪のひとつです。

原因と症状

【原因】

咽頭結膜熱の原因は、アデノウイルスです。

【症状】

発熱から発症し、のどの痛みや結膜充血が起こります。

眼の症状は一般的に片方から始まり、その後他方に出現します。

その他の症状としては、頭痛、食欲不振、全身倦怠感があります。

症状は、3~5日ほど持続します。

感染経路

患者の鼻水、目やに、便などに排泄されるウイルスにより感染します。

また患者の触れたドアノブ、タオルなどを共用することにより拡がります。

予防方法

感染者との密接な接触は避けるようにしましょう。

流水と石けんによる手洗い、うがいを励行して下さい。

家族内で感染が拡がることもあるため、タオル、ベッドのシーツなどの共用を避けましょう。

プールや温泉施設を利用する際には、利用前後にシャワーを必ず浴びましょう。

治療方法

特別な治療はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

食事や水分補給を行いましょう。

登園・登校について

発熱、咽頭炎、結膜炎などの主症状がなくなった後2日を経過するまで出席停止です。

お問い合わせ

奈良県感染症情報センター  (奈良県保健研究センター内)

〒633-0062 桜井市粟殿1000
電話番号 0744-47-3183