風しん

風しんとは

風しんは、急性の発疹性感染症の一つです。

以前は5~15歳に多くみられていましたが、現在はワクチン未接種の成人を中心とした流行や、妊婦の感染が特に問題となっています。

原因と症状

【原因】

風しんは、風しんウイルスにより引き起こされます。

【症状】

発熱と発疹程度の軽症で済むこともあれば、合併症を伴い脳炎や血小板減少性紫斑病などを患うこともあります。

子どもよりも成人で発症した方が症状が重くなると言われています。

また、妊娠20週頃までの妊婦が感染すると、胎児が風しんウイルスに感染し、眼、耳、心臓などに障がいをもつ先天性風しん症候群(CRS)を発症することがあります。妊婦が不顕性感染であっても、胎児に影響を及ぼします。そのため、妊婦が風しんになると大きな問題となります。

*先天性風しん症候群(CRS)とは

風しんに免疫のない妊婦が妊娠初期に風しんにかかると、風しんウイルスが胎児に感染し、出生児が先天性風しん症候群(CRS)と総称される障がいを引き起こすことがあります。

先天性風しん症候群の3大症状は、先天性心疾患、難聴、白内障です。それ以外には、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など様々です。先天性風しん症候群ををもった赤ちゃんがこれらすべての障がいをもつとは限らず、これらの障がいのうち1つか2つのみの場合には、気付かれるまで時間がかかってしまうこともあります。またCRSの子は、出生1年後であってもウイルスを排泄することがあるとされています。

感染経路

患者の上気道粘膜から排泄されるウイルスにより飛沫感染や接触感染で感染が拡がります。

予防方法

有効な予防方法は、ワクチン接種です。2回接種が推奨され、定期接種となっています。

麻しんも一緒に予防できる麻しん風しん混合(MR)ワクチンを受けることが推奨されています。

・1回目対象者:1歳児

・2回目対象者:今年度6歳になる者

【接種率が低いまたは接種のチャンスがなかった年齢】

昭和54年4月2日~平成7年4月1日生まれの男女は接種率が低いです。

昭和54年4月1日以前に生まれた男性は子どもの頃に定期接種のチャンスがありませんでした。

誕生日がこの期間に当てはまる方で、接種歴がない、罹患歴がない、わからない場合には予防接種を検討してください。

特に20~40代の方は接種率が低く、職場などで風しんが拡がってしまう危険性があります。風しんにかかると自分自身だけでなく周りの方にも影響を及ぼします。接種歴、罹患歴等の確認をお願いします。

【妊娠を希望される方・家族の方について】

妊婦は予防接種を受けられません。妊娠を希望される場合は、予防接種歴、罹患歴等を妊娠前に必ずパートナー、家族も含めて確認してください。予防接種歴がない、罹患歴がない、わからないなどいずれの場合も予防接種を十分検討してください。また、予防接種後2ヵ月は避妊が必要です。

治療方法

特異的な治療方法はなく、対症療法が行われます。

登園・登校について

発疹が消失するまで出席停止。

参考

○風疹とは(国立感染症研究所)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/430-rubella-intro.html

○風しんについて(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/

○先天性風疹症候群とは(国立感染症研究所)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ha/rubella/392-encyclopedia/429-crs-intro.html

○風しんに関する気になる話題

昨年に引き続き風しんが流行しています(平成25年3月)

風しんが流行しています(平成24年7月)

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