出会う 奈良県歴史文化資源データベース

達磨寺1号墳及び2号墳 だるまじ1ごうふん、2ごうふん

記入年月日 2016/07/13

達磨寺1号墳
達磨寺2号墳
所在地
奈良県北葛城郡王寺町本町2丁目1番40号
区分
遺跡 | 古墳
指定内容

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
 達磨寺境内には3基の古墳があり、達磨寺古墳群と呼ばれています。達磨寺1号墳・2号墳はともに径約15mの円墳です。1号墳では横穴式の石室が開口し、内部に組合せ箱式石棺の一部が残っています。石室内から6世紀後半の須恵器が出土し、その頃に築造された古墳であると考えられます。2号墳では横穴式石室の一部が見えていますが、発掘調査が行われたことはありません。1号墳の墳丘上には江戸時代以降に祀られるようになった石造地蔵菩薩像と石造役行者像があります。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
 王寺町で確認されている5基の古墳のうちの2基で、1号墳の石室の遺存状況も良好です。
「記紀・万葉集」との関連とその概要
 達磨寺は、『日本書紀』推古天皇21年(613年)12月条に記される聖徳太子と飢人による飢人伝説がもとになり、飢人が達磨大師の化身であると考えられるようになって開基されました。達磨寺3号墳は、その達磨大師の墓とされています。
当資源と関連する文献史料
 達磨寺所蔵「達磨寺略記」(江戸末~明治初頃)に雪丸を葬った「犬塚」の記述があります。
当資源と関連する伝承
 1号墳は雪丸の墓である「犬塚」と考えられていたようで、石室前に石造雪丸像が安置されていました。また、1号墳の石室は「法隆寺まで続く穴」との伝承もあり、この穴を通って聖徳太子が法隆寺・達磨寺間を行き来していたといわれています。
他地域の関連する歴史文化資源
 王寺町内の古墳に奈良県指定史跡の「畠田古墳」があります。
問い合わせ先
王寺町 地域整備部 地域交流課 文化資源活用係
電話番号
0745-72-6565

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