上牧久渡3号墳出土品 かんまきくど3ごうふんしゅつどひん
記入年月日 2023/07/18
- 所在地
- 北葛城郡上牧町大字上牧3350番地
- 区分
- 考古資料 | 金属製品類
- 指定内容
- 県指定有形文化財
※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。
- 歴史文化資源の概要
- 上牧久渡3号墳は、馬見丘陵の西南部、葛下川を望む標高70m前後の小さな半独立丘陵上に築造された古墳時代前期初頭の古墳で、一辺約15mの低い墳丘をもつ方形墳と考えられています。中心的な埋葬施設である第1埋葬施設は、長さ4.4m、幅0.6mの組合式木棺を直葬したもので、銅鏡1面、鉄剣・鉄槍片6点、鉄鏃4本、土師器片8点が出土しました。銅鏡は面径14.2cmを測る画文帯環状乳神獣鏡で、鏡背文様はきわめて精緻で鋳上がりも良好です。古墳の規模は小さいながら、その出土品は中国鏡・少量の武器で構成される副葬品と土器のセットが揃っており、古墳時代前期でも最も早い段階に属する古墳の実態をよく示す資料としてきわめて重要とされています。
- 地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
- 住民が古墳や貴重な神獣鏡等の遺物を身近に感じることにより、歴史遺産の重要性や歴史認識の向上も促されると考えます。
- 他地域の関連する歴史文化資源
- 同型鏡は、和泉黄金塚古墳(大阪府和泉市)出土の画文帯環状乳神獣鏡です。
- 問い合わせ先
- 上牧町役場 社会教育課
- 電話番号
- 0745-76-2532(内線256)
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