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国史跡 与楽古墳群 くにしせき ようらくこふんぐん

記入年月日 2023/07/10

所在地
奈良県高市郡高取町与楽、寺崎
区分
遺跡 | 古墳
指定内容
国指定史跡

※各歴史文化資源へのご訪問の際は公開日・公開時間・料金等を別途ご確認ください。

歴史文化資源の概要
 与楽古墳群は、貝吹山から派生する丘陵尾根の南斜面に総数約100基からなる古墳時代後期から終末期の群集墳です。古墳群の与楽カンジョ古墳・与楽鑵子塚古墳・寺崎白壁塚古墳の三基は、古墳群の中でも卓越した墳丘規模となっています。与楽カンジョ古墳・鑵子塚古墳は石室の平面規模に対し天井までの高さが極めて高く、天井部がドーム型を呈する石室構造となっています。寺崎白壁塚古墳は、巨石の切石を精巧に組み合わせた横口式石槨を有しています。古墳群からは金銀で装飾された指輪や耳環等の装身具や馬具、竈を模したミニチュア炊飯具などが出土したことから、被葬者は渡来系氏族の東漢氏の首長と考えられています。
地域にとって大切な歴史文化資源である、その理由
 高取町は、渡来人が関わった大壁建物等が多く検出されることから渡来人の移住地と考えられ、渡来系氏族の東漢氏の奥津城と考えられる与楽古墳群とともに、古代日本国家の礎を築いた東漢氏の遺跡・遺構があることが重要です。
当資源と関連する歴史上の人物とその概要
平安時代の武官、東漢氏の後裔であり、征夷大将軍として蝦夷地経営を行った坂上田村麻呂
他地域の関連する歴史文化資源
明日香村の牽牛子塚古墳や真弓鑵子塚古墳等の明日香村の史跡や遺跡と橿原市新沢千塚古墳群等の史跡と連携し、貝吹山を中心とした3市町村による史跡散策ルートの整備を橿原市や明日香村とともに検討しています。
問い合わせ先
高取町歴史研修センター
電話番号
0744-52-4637

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