平成27年8月8日(土)~平成27年8月11日(火)の3泊4日で、首都圏等で建築を学ぶ大学生や大学院生を対象に、奈良の林業や建築についての講義及び奈良でしか体験できない歴史的建造物等の現地視察等を行う「奈良の木大学」を開講しました!
日 時:平成27年8月8日(土)~平成27年8月11日(火)【3泊4日】
講義場所:8月8日 奈良県文化会館(奈良県奈良市登大路町6-2)
8月9日~11日 奈良県立大学(奈良県奈良市船橋町10)
視 察 先:県内の山林、製材所、寺社、民家、近代建築及びその庭園 等
受講者数:28名(定員30名)
【講義の様子】
8日の午後と9日~11日の午前は、座学での講義を行いました。建築デザインや木造建築、木質材料、歴史的建造物、木彫など、専門分野を異にする様々な講師の方々にお越しいただき、連日、大変興味深い講義を行っていただきました。
○8日(土)午後
1時間目「奈良の木について」「奈良県の林業・木材産業について」福谷健夫(奈良県農林部長)
2時間目「意外と知られていない木の話」伊藤貴文(奈良県森林技術センター所長)
3時間目「吉野材の魅力」古谷誠章氏(建築家・早稲田大学教授)
○9日(日)午前
1時間目「吉野材を活かす建築デザイン」古谷誠章氏(建築家・早稲田大学教授)
2時間目「木づかいのススメ」安藤直人氏(東京大学名誉教授・東京大学院農学生命科学研究科 木質構造学研究室(JKHD) 特任教授・慶応義塾大学(SFC) 特任教授
○10日(月)午前
1時間目「木のこころ」吉水快聞氏(彫刻家)
2時間目「木造建築の魅力」杉本洋文氏(建築家・東海大学工学部建築学科教授)
○11日(火)午前
1時間目「木の力を再発見-木化推進の試み-」杉本貴一氏(住友林業株式会社 木化営業部 副部長)
2時間目「木の建築の技術とデザイン」藤井恵介氏(東京大学工学系研究科建築学専攻教授)
【現地視察の様子】
9日~11日の午後は、奈良県の山林や製材所、歴史的建造物等の視察を行いました。
○9日(日)午後
(1)吉野林業の施業が行われている山林
(2)製材所
(3)木材製品市場
(4)樹齢250年以上の山林
○10日(月)午後
(1)興福寺中金堂の建築現場
(2)ならまち
○11日(火)午後
(1)吉城園
(2)依水園。ここではスケッチも行いました。
参加した受講生からは「山の施業や木造建築について、今まで知らなかったことをたくさん学ぶことができ、大変勉強になった。」「内容が充実していて、4日間あっという間だった。」「将来、奈良の木を使いたいと思う。」等といった意見が聞かれました。