※本記事は、女性の活躍応援ジャーナル「CompasS」創刊号(平成29年2月:奈良県発行)に掲載した記事をホームページ用に書き起こしたものです。
流れに身を任せ、いつも自分らしく
confiture cotocoto 奥田晶子さん
生産者の思いがこもった安心できる野菜や果物を、丁寧に炊き上げて様々なコンフィチュールに。
企業とのコラボ商品も生み出している奥田さんにお話を伺いました。
URL:http://confiture-cotocoto.com/
コンフィチュールはネットショップ販売のほか、イベント会場での販売も。
手づくりジャムで起業
光を浴びた色とりどりの瓶たち。手に取ると幸せな気持ちになり、食べるとそのやさしい味わいに心が和みます。大切に育てられた旬の素材を長く大切にいただく。「コトコト」のジャムやソースには、農作物への感謝、生産者への尊敬、食べる人への愛情…奥田さんの思いがあふれんばかりに詰まっています。2011 年に自家製コンフィチュールのネットショップを開いた奥田さん。現在では様々なコラボ商品を生み出すなど、活動の場を広げています。では、どのような経緯で起業に至ったのでしょうか。
野菜のおいしさを伝えたい
最初のきっかけは、嫁いだ先が専業農家だったこと。代々の知恵がつまった畑、そしてそこで育つ野菜のおいしさに魅了されます。そしてもう一つは、奥田さんが3人のお子さんのお母さんであること。長男は幼い頃は食が細くて、どうしたら食べてくれるかと、試行錯誤の毎日だったそうです。おいしいパンなら食べてくれるかもしれないと、夜9時から大阪まで教室に通ったことも。食べてくれるとうれしくて、さらに作ることがおもしろくなり、周りの若いお母さんたちの要望でパン教室を開くようになりました。
詰め込んだ大切な“思い”
やがて「私と同じように、子どもや大切な人に“安心できるものを食べさせたい”と思っているお母さんたちの力になれないか…」という思いと、畑を守る両親の生活の中に根付いていた「保存して大切に食べる」という習慣が結びつきます。
無添加のジャムから始まり、今では料理に便利なソースなども並びます。両親の畑から採れた野菜や果物を中心に、全国の生産者からも取り寄せ、「最高の食材をどうしたら楽しく、おいしく食べていただけるかなぁ。と考えている時間は、とても楽しいです」と奥田さん。瓶の中には農作物を作った人たちの思いも、一緒に。食べ物は人を幸せにする力があると信じているから、こだわり抜いた素材に手間をかけ添加物なしで炊き上げます。「赤ちゃんからお年寄りまで、みんなが安心して食べられる材料や味付けで作るのが私のコンフィチュールなんです」。
自分らしく、ありのままで
奥田さんのお話を聞いていると、その時、その時に置かれたご自身の状況に対して、丁寧に、真剣に向き合ってきたからこそ、今にたどり着いたのだということがわかります。必要だと思うこと、必要とされることを、流れに任せて表現していく。それが結果として、仕事につながってきたのではないでしょうか。「格好つけていても、いつかバレてしまうでしょ? だから無理せずありのままに、私らしいことをやっていきたいです」。やわらかな笑顔の向こうに、ブレのない芯の強さと、女性ならではのしなやかさを確かに感じました。
(記事ここまで)
奥田さんの記事が掲載されている、女性の活躍応援ジャーナル「CompasS」創刊号をぜひご覧ください
県では、結婚、妊娠・出産、子育てを意識する年代の女性が、仕事と家庭を両立しながら活躍する女性の姿などを通して、多様な選択肢から自ら望む道を選択し、働き続ける意識や再チャレンジする意欲を持つことができるよう、女性の活躍応援ジャーナル「CompasS」を創刊しました。
創刊号の主なコンテンツ
- 奈良県内企業で活躍するワーキングマザーへのインタビュー
- 村木厚子氏(前厚生労働事務次官)への女子大学生インタビュー
- 女性が元気な企業紹介
- 女性起業家の紹介[本HPの記事です]
「CompasS」創刊号は以下の方法でご覧頂けます。
1.手にとって読む
県内の図書館や大学、コンビニや書店などに配置しています。
また、「CompasS」創刊号にご関心のある方は、奈良県女性センターより郵送いたします。(平成29年3月30日まで、先着100名、お1人様1部限り)
詳しくは女性センターホームページをご覧ください
2.nara e-booksで読む
パソコンやタブレット端末、スマホで閲覧いただけます。
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3.PDFで読む
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