里山づくりの推進

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 里山林とは、集落などの居住地周辺に広がる森林や都市近郊林のことで、これまで薪炭用、農用、落ち葉採取といった利用をすることで維持・管理されてきました。
 しかしながら、農業技術の進歩、生活様式の変化などにより、里山林は利活用されなくなり、放置された里山林が増加しています。
 一方で、私たちの身近な里山林が自然とふれあう場、緑が心にうるおいをもたらす場、生物の多様性を守る空間として評価され始め、人との豊かな関係を回復・創出する場として期待されるようになりました。
 以上のことから、我々にとって身近な森林であり多様な生態系を保持する里山林を、県民全体で守り育てていく必要があるため、令和2年度まで整備に取り組んできました。


 地域で育む里山づくり事業(~令和2年度) 

 
 森林ボランティアやNPO、自治会など県民の自主的な参加による整備により、里山林の機能回復を図るとともに、里山林を継続的に利活用することにより維持管理し、緑と親しむ場、生物とふれあう場、子どもたちの健全育成の場といった新しい里山文化の創出を目指してきました。

 
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 獣害につよい里山づくり事業(~令和2年度)

 手入れされていない里山林では、シカやイノシシなどの野生獣の餌場や隠れ家、子育て場となり、里山地域での農林業被害の発生要因となっていることが新たな課題となっています。
 そこで、里山地域と野生獣生息地との間に緩衝帯を造成することにより、野生獣被害の低減を図ります。
 そして、継続的な維持・管理により、野生獣を寄せ付けない地域づくりと里山の環境整備を推進してきました。

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