揚州市は、奈良時代に大陸文化を日本に伝え、唐招提寺(とうしょうだいじ)を創建した、鑑真(がんじん)和上(わじょう)の故郷です。この鑑真和上のご縁により、平成14年から両市は友好的な交流を進めてきました。平城遷都1300年となる平成22年2月に、友好代表団が揚州市を訪問し、「友好都市提携の覚書」を交わし、同年5月、友好都市提携の調印式が行われました。
平成22年7月 揚州市国際交流員による中国文化講義
西安市はかつて「長安」(ちょうあん)と呼ばれ、唐時代には日本から「遣唐使(けんとうし)」が派遣され、大陸の先進文化が取り入れられました。その当時から深い絆で結ばれていた両市は、昭和49年2月に、奈良市からの提案で、友好都市提携が実現しました。両市の間では、スポーツ交流や教育交流、友好代表団の相互交流など、さまざまな分野で交流が続けられています。
平成24年7月 都祁中学校での学校交流
両市の交流は、藤原京を発した遣唐使が、洛陽の都を訪問したことを縁に始まりました。橿原市が開催した博覧会「ロマントピア藤原京’95」の開幕式に、当時の洛陽市長に臨席いただいたことで、行政間交流が深まりました。平成18年2月、橿原市制50周年を機に、友好都市の締結が行われ、行政や市民による相互訪問等の交流が行われています。
平成24年 洛陽市公式訪問団受け入れ
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