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背景 1、西暦2010年に迎える平城遷都1300年
2、視覚・聴覚・味覚の面からの奈良の奈良のホスピタリティ〜「奈良らしさ」づくり〜
食を取り巻く環境 1、流通・消費を見据えた「食」と「農」の共生の必要性が顕在化
2、食品に対する安全・安心志向の高まり

策定の経緯
背景
1西暦2010年に迎える平城遷都
平城京イラスト 西暦2010年には、「奈良・平城京」に遷都されてから1300年という記念すべき年を迎えます。
 この2010年を記念して奈良県では、「歴史」と「文化」と「交流」をキーワードとして「平城遷都1300年記念事業」を進めています。
 「平城遷都1300年記念事業」は、日本の国のかたち、日本文化の基層を形成した「奈良・平城京」の地から、歴史との対話を通して「日本文化の再生と新たな創生」を目指します。
 同時に、奈良は、平城遷都1300年にあたる2010年を飛躍の年と位置づけ、全国や世界の人々が訪れ、そして互いに交流する魅力と活力にあふれる「歴史・文化国際交流ゾーン」の形成とそれにふさわしい記念事業の開催を通して、歴史・自然・人間の柔らかな共生を今に伝え、安らぎの風土に浸れる文化性を生かした、大交流の21世紀に魁となる都市づくりを追求します。
2視覚・聴覚・味覚の面からの奈良のホスピタリティ
1)目に美しい世界遺産と飛鳥の地にとけこむ万葉文化館
万葉文化館 奈良県では、「法隆寺地域の仏教建造物」と「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録され、「紀伊山地の霊場と参詣道」も平成16年の登録に向け準備を進めています。登録後は、3つの世界遺産を有する県となります。
 また、明日香村に開館した県立万葉文化館では、万葉集の世界を目で感じることができる「万葉日本画」が展示され、日本人の心のふるさとが体感出来ます。 
2)耳に楽しい大和路シンフォニー
オーケストラ写真 奈良県の優れた自然・歴史・文化、そして本県の将来像を、上質かつ親しみやすい音楽で表現し、21世紀における新たな歴史文化首都への再帰をめざす奈良を内外にアピールする中核的なツールとして、組曲『大和路シンフォニー』〜悠久のやまと〜(作曲:城之内ミサ)を作成しました。
3)口に美味しい「奈良のうまいもの」づくり
 万葉日本画や大和路シンフォニーに加え、五感に訴える奈良のPRの一環として、「もう一度訪れたくなる奈良県の魅力づくり・イメージづくりの推進」(奈良県観光振興行動計画基本目標)を図る観点からも、来県者や県民が気軽に食べることができ、奈良らしさを感じられる名物料理が求められています。
 時代を遡れば奈良の都は、平城京長屋王邸跡地から大量に出土した木簡等に記載されているように、全国各地から食材を調達し、特に貴族社会においては豊かな食文化を形成していました。


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 旅行先を決めるポイントとして「歴史・文化がすばらしい」「自然・風景がすばらしい」に次ぐ三番目に「おいしい食べ物がある」こととする調査結果があります。奈良県は上位2つの項目については世界遺産等期待に応えるものがあり、今後、より多くの観光客を引きつけるためには、「奈良特有のおいしい食べ物の開発がより効果的である」と分析されています。
旅行決定ポイントグラフ



 都市化等の進展により、身近な場所で、農作業、酪農作業といった食料生産の現場に触れる機会が少なくなっており、農林水産業を知らない人が増加しています。また、小売店でカットされた野菜や切り身の魚しか見たこともない子どもたちも多く、野菜などの本来の姿や名前を知らない人もいるなど、農林水産物に関する知識も薄れてきています。
また、奈良県産の食材については、「どんな食材があるのかわからない」、「購入したいが、どこで売っているのかわからない」などの声がよく聞かれます。
「食」と「農」の距離拡大についての意識グラフ


 私たちの食生活は、これまでごはんを中心として、野菜、果実、畜産物、水産物等がバランスよく加わった健康的で豊かなものでした。しかし、近年、畜産物、油脂類の消費が増え続け、このことによって、脂質の摂りすぎなど栄養バランスの崩れが見られ、生活習慣病(がん、心臓病、脳卒中、糖尿病等)の増加が心配されています。
PFC供給熱量比率の推移グラフ


 最近、健康志向の高まりに加え、BSEや無登録農薬の使用、食品表示の偽装等の発生等により、食品の安全・信頼性に対する消費者の関心が高まっています。
 県では、「県民への安全・安心な食品の提供」を目的として、総合的な安全・安心確保対策の根幹となる「なら安全・安心確保の推進基本方針」を策定(平成15年12月)しました。
日常生活での「食の安全・安心」に対する消費者の意識グラフ

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策定の経緯
 
□奈良の食づくり行動計画策定委員会
第1回 平成14年11月8日 (行動計画(案)骨子意見聴取)
第2回 平成15年2月27日 (行動計画(案)の作成)
第3回 平成15年 9月 4日 (行動計画(案)の作成)
◇「奈良のうまいもの」づくり部会
第1回 平成14年12月19日 (「奈良のうまいもの」コンセプトづくり)
第2回 平成15年 2月19日 (レシピ&アイデア一般募集の内容検討)
第3回 平成15年 6月18日 (レシピ&アイデア1次審査)
第4回 平成15年 7月30日 (レシピ&アイデア最終審査)
第5回 平成15年 8月27日 (「奈良のうまいもの」創作)
第6回 平成15年12月15日 (普及戦略検討)
◇特産品部会 (平成16年3月26日から特産品・安全安心部会に名称変更)
第1回 平成15年 6月11日 (行動計画(案)特産品部門意見聴取)
第2回 平成16年 3月26日 (行動計画(案)特産品部門の推進について )
   ○奈良特産品販売戦略分科会
第1回 平成15年 7月 9日 (特産品づくりの推進について)
第2回 平成15年 9月24日 (奈良特産物フェアの開催について)
第3回 平成16年 2月16日 (特産品づくりの推進について)
   ○奈良安心農産物づくり分科会
第1回 平成15年 7月 7日 (奈良安心農産物表示制度について)

□奈良の食づくり行動計画策定委員会ワーキンググループ(庁内15課1室及び農林部出先機関)
事前会議 平成14年10月16日 (行動計画(事務局案)の作成について)
第1回 平成16年 7月23日 (行動計画(案)について)

※県民に対する意見募集(パブリックコメント) 平成15年12月22日〜1月21日実施

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奈良の「食」行動計画
| 目次 | はじめに | <1> 奈良の「食」行動計画とは | <2> めざす方向 | <3> 推進方策 | <4> 運動推進体制 |
| 参考〔背景、環境、経緯〕 | 奈良の食づくり行動計画策定委員会名簿  | 奈良の「食」行動計画年次別計画表 |