令和3年度奈良県における高齢者虐待の状況について
「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」第25条の規定に基づき、令和3年度における県内の高齢者虐待の状況を公表します。
<概要>
1.養介護施設従事者による虐待
(介護保険施設、介護サービス事業所に従事する者による虐待)
○ 虐待の事実が認められた事例は、6件だった。(前年度4件)
○ 被虐待者※の性別は、「男性」が4人、「女性」が8人だった。
※1つの事例に対して被虐待者が複数人いる場合があるため、虐待判断件数(6件)と被虐待者数(12人)は一致しない。
○ 被虐待者の年齢は、「65歳未満障害者」が1人、「65~69歳」が2人、「70~79歳」が1人、
「80~89歳」が6人、「90歳以上」が2人だった。
○ 被虐待者のうち、8人が認知症だった。
○ 虐待の種別・類型は、「心理的虐待」が7件、「身体的虐待」が6件、「性的虐待」が3件の順だった。
○ 養介護施設等の種別は、「特別養護老人ホーム」が2件、「(住宅型)有料老人ホーム」が2件、
「認知症対応型共同生活介護」が1件、「訪問介護等」が1件の順だった。
2.養護者による虐待
(高齢者の世話をしている家族、親族、同居人などによる虐待)
虐待の事実が認められた事例は、130件だった。(前年度115件)
○ 被虐待者の性別は、「男性」が31人(23.3%)、「女性」が102人(76.7%)だった。
○ 被虐待者の年齢は、約8割が75歳以上だった。
○ 虐待の種別・類型は、「身体的虐待」が96件(72.2%)と最も多く、次いで「心理的虐待」46件(34.6%)、
「介護等放棄」31件(23.3%)、「経済的虐待」12件(9.0%)の順だった(重複あり)。
○ 要介護認定を受けている被虐待者(96人)のうち、約3割が要介護3以上であり、また、約9割が認知症だった。
○ 被虐待者から見た虐待者(計139人)の続柄は、「息子」が52人(37.4%)と最も多く、
次いで「夫」が36人(25.9%)、「娘」24人(17.3%)の順だった。また、約9割の被虐待者が虐待者と同居だった。
過去5年間の状況はこちら(pdf 240KB)
※ 調査結果の詳細は、地域包括ケア推進室のホームページに掲載しています。
地域包括ケア推進室ホームページ: http://www.pref.nara.jp/52093.htm