令和4年度奈良県における高齢者虐待の状況について
「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」第25条の規定に基づき、令和4年度における県内の高齢者虐待の状況を公表します。
<概要>
1.養介護施設従事者による虐待
(介護保険施設、介護サービス事業所に従事する者による虐待)
○ 虐待の事実が認められた事例は、4件だった。(前年度6件)
○ 被虐待者※の性別は、「男性」が3人、「女性」が3人だった。
※1つの事例に対して被虐待者が複数人いる場合があるため、虐待判断件数(4件)と被虐待者数(6人)は一致しない。
○ 被虐待者の年齢は、「70~79歳」が1人、「80~89歳」が4人、「90歳以上」が1人だった。
○ 被虐待者のうち、6人が認知症だった。
○ 虐待の種別・類型は、「身体的虐待」が6件、「心理的虐待」が3件だった(重複あり)。
○ 養介護施設等の種別は、「特別養護老人ホーム」が3件、「介護老人保健施設」が1件だった。
2.養護者による虐待
(高齢者の世話をしている家族、親族、同居人などによる虐待)
虐待の事実が認められた事例は、123件だった。(前年度130件)
○ 被虐待者の性別は、「男性」が25人(19.1%)、「女性」が106人(80.9%)だった。
○ 被虐待者の年齢は、約8割が75歳以上だった。
○ 虐待の種別・類型は、「身体的虐待」が91件(69.5%)と最も多く、次いで「心理的虐待」72件(55.0%)、
「介護等放棄」22件(16.8%)、「経済的虐待」18件(13.7%)、「性的虐待」1件(0.8%)の順だった
(重複あり)。
○ 要介護認定を受けている被虐待者(90人)のうち、約3割が要介護3以上であり、また、約9割が認知症だった。
○ 被虐待者から見た虐待者(計140人)の続柄は、「息子」が44人(31.4%)と最も多く、
次いで「夫」が43人(30.7%)、「娘」33人(23.6%)の順だった。また、約9割の被虐待者が虐待者と同居だった。
過去5年間の状況はこちら(pdf 246KB)
※ 調査結果の詳細は、地域包括ケア推進室のホームページに掲載しています。
地域包括ケア推進室ホームページ: http://www.pref.nara.jp/52093.htm