第9回定例会議(令和4年12月20日開催)

開催概要


報告事項

1

損害賠償請求事件の控訴審判決について(pdf 87KB) <健康・安全教育課>

 

その他報告事項

1

第31回奈良県産業教育フェアについて(pdf 559KB) <高校の特色づくり推進課>
2 第37回奈良県高等学校総合文化祭について(pdf 614KB) <高校の特色づくり推進課>
3 令和4年度『障害者の生涯学習支援活動』に係る文部科学大臣表彰について(pdf 166KB) <人権・地域教育課>
4 第56回奈良県小学生陸上競技記録会実施報告について(pdf 232KB) <健康・安全教育課>

令和4年度第9回(定例)教育委員会議事録(テキスト版)

概要

<開会>
 令和4年12月20日 
 14時30分

 

<閉会>
 令和4年12月20日
 15時10分

 

<会議場所>
 教育委員室

 

<委員出欠>
 花山院弘匡(出席)
 上野周真(出席)
 伊藤忠通(出席)
 田中郁子(欠席)
 伊藤美奈子(出席)

議案及び議事内容

<議案>

報告事項1 損害賠償請求事件の控訴審判決について(承認)

 

<議事内容>

○吉田教育長「花山院委員、上野委員、伊藤忠通委員、伊藤美奈子委員おそろいですね。それでは、ただ今から、令和4年度第9回定例教育委員会を開催いたします。本日は、田中委員が欠席ですが、定足数を満たしており、委員会は成立しております。奈良県教育委員会会議傍聴規則第2条の規定に基づきまして、2名の方が傍聴券の交付を受けられています。」

 ○吉田教育長「報告事項1『損害賠償請求事件の控訴審判決』について、ご報告をお願いします。」
○稲葉健康・安全教育課長「損害賠償請求事件の控訴審判決について、ご報告します。
 平成31年4月に県立郡山高等学校の元生徒が、3年次の平成30年4月25日、体育の授業で前屈運動を行っていた際に、体育教諭の補助行為により、重度の腰椎椎間板ヘルニアを発症したとして、学校設置者である県に対して国家賠償法第1条第1項に基づく損害賠償請求を行った事件の控訴審について、令和4年11月16日に判決の言い渡しがあり、控訴人の請求が棄却されました。

 裁判所の判断ですが、新たに出された補充主張に対し、体育教諭の補助行為について不法行為責任を負うものとは認められない、また体育授業における教諭の確認・指導義務について、安全配慮義務に違反したとは認められないとして、本件控訴が棄却されました。
 以上です。」
○吉田教育長「このことについて、何かご意見、ご質問はございませんか。」
○吉田教育長「ご意見、ご質問が無いようですので、承認してよろしいか。」
  ※各委員一致で承認
○吉田教育長「報告事項1については承認いたします。」

○吉田教育長 「その他報告事項について、ご報告をお願いします。」
○山内高校の特色づくり推進課長 「第31回奈良県産業教育フェアについて、ご報告します。
 奈良県産業教育振興会と共催という形で、今年度第31回目となります産業教育フェアを11月12日にイオンモール橿原にて開催をさせていただきました。参加者数は未集計のブースもありますが、確認できただけで申し上げますと1,924名で、平成30年が約3,500名でしたので、コロナ禍で減少しておりましたが、かなりの数が戻ってきたということになります。次年度以降も産業教育を、特に小・中学生さらには保護者の皆様にPRできるようこのフェアを続けてまいりたいと考えております。
 以上です。」
○山内高校の特色づくり推進課長 「続きまして、第37回奈良県高等学校総合文化祭について、ご報告します。

 10月23日から11月23日の間で、全17部門にわかれて、高校生が文化系の発表や展示を行いました。特に、最終日の11月23日は例年恒例の総合発表を実施しております。今年度も熱のこもったパフォーマンスが行われましたことをご報告いたします。参加者数等はお示ししておりますとおり、大会を通じてになりますが、生徒が2,031名、観客が3,783名でした。
 以上です。」
○大橋人権・地域教育課長 「令和4年度『障害者の生涯学習支援活動』に係る文部科学大臣表彰について、ご報告します。
 この表彰は、障害者が生涯を通じて教育やスポーツ、文化などの様々な機会に親しみ、豊かな人生を送ることができるよう、障害者の生涯を通じた多様な学習を支える活動の普及及び発展のために尽力し、顕著な成果を上げた個人・団体に対し、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するものです。
 本県からは、視覚障害者の学びを長年にわたって支援し、文学や歴史などの小説の録音図書製作や、県内主要駅の構内の音声案内などの音訳活動を行うボランティア団体である『奈良県音訳グループ 草笛会』と、全国障害者スポーツ大会出場を目標に、近隣の高等学校や大学の硬式野球部、地域のスポーツ少年団や他府県のチームとの交流を積極的に行っている知的障害者のソフトボールチーム『ぐれいとぶっだ』が受彰しました。
 なお、表彰式については、12月6日(火)に、文部科学省主催によりオンラインで執り行われましたことをご報告申し上げます。
 以上です。」
○稲葉健康・安全教育課長 「第56回奈良県小学生陸上競技記録会実施報告について、ご報告します。
 先月12日に、県立橿原公苑陸上競技場で開催されました。この大会は、県内小学生が一堂に会して、陸上運動に親しむ機会を提供し、体力の向上及び生涯にわたって運動・スポーツに親しむ資質や能力を育成することを目的に開催しています。令和2年度、3年度は新型コロナウイルス感染症の影響により中止しましたが、8月に開催した学童水泳記録会と同様に、3年ぶりに開催することができました。当日は晴天にも恵まれ、今年度は54校545人の子どもたちが、100m走、200m走、走り幅跳び、走り高跳びの種目に挑戦しました。以前はリレー等の開催もできていましたが、残念ながらコロナの関係もありまして、今回はこのように種目を絞った形で実施しました。今後、感染状況が改善されましたら、リレー種目等も入れながら、子どもたちの参加数を増やしていきたいと考えております。公認の陸上競技場で、子どもたちが日頃の成果を思い切り発揮して、いきいきと躍動する姿を見ることができました。引き続き、陸上競技記録会の取組が拡充するよう機会を捉えて発信していくとともに、体力向上や運動の習慣化につながる取組を推進してまいります。なお、当日の様子につきましては奈良テレビの学びだよりでも放送していただいて、県民の皆様にもお知らせしています。
 以上です。」
○吉田教育長 「このことについて、何かご意見、ご質問はございませんか。」
○伊藤(忠)委員 「小学生陸上競技記録会について、県内小学生が一堂ということですが、小学校54校は県内全てではないですよね。参加している学校は、例えば、会場にアクセスの良い地域などになっているのでしょうか。」
○稲葉健康・安全教育課長 「地域に関しましては、確かに熱心に市全体で取り組みしていただいてる香芝市などについてはかなりの学校数が集まりました。ただ、宇陀市や五條市など、遠方の学校においても市のバスを用意していただいて、遠くからも来ていただいていますので、一概に競技場の近くということではございません。」

○伊藤(忠)委員 「趣旨は非常に良いことだと思います。小学生の体力が低下していると聞いていましたが、この競技記録会はそこに結びつかないのですか。」
○吉田教育長 「コロナ禍で、ここ3年は低下していますが、それまで奈良県の子どもたちの体力は向上傾向にありました。」
○稲葉健康・安全教育課長 「体力テストの結果で、奈良県の平均は、全国の平均値を上回ってる部分もあります。下回っているものとしては、ボール投げ等があります。全国的に子どもたちの体力がだんだん下がってきていますが、奈良県は全国の下がり幅よりも何とか踏ん張っている状態で、全国順位も上がってきています。このようなイベント等を周知しながら、体力向上に努めて参りたいと考えています。」
○吉田教育長 「昨年まではどこで開催しましたか。」
○稲葉健康・安全教育課長 「昨年は、橿原で開催予定でしたが中止でした。一昨年も中止です。3年前の令和元年度は、それまで毎年7月に橿原の陸上競技場で開催していたのですが、熱中症の心配が出てきましたので、急遽、秋開催に変えさせていただき、その際に会場が取れなかったので、鴻ノ池陸上競技場で1日開催しました。」
○吉田教育長 「2ヶ所で開催したことはありませんでしたか。」
○稲葉健康・安全教育課長 「昔から、橿原公苑陸上競技場で北部の学校を集めた日を1日、南部の学校を集めた日を1日という形で、2日間で開催していました。」
○花山院委員 「56回目ということはもう大分歴史があるということですね。54校の協力的な学校が来てくださっているということですが、土曜日の開催で休みの日に行っているということになるわけですよね。参加した学校の子どもは、基本的に、全員希望して来るわけですか。」
○稲葉健康・安全教育課長 「学校で希望をとっていただいています。」
○花山院委員 「全体でするのであれば、やはり多くの子どもたちが参加する方がいいですよね。希望した子だけというのも悪くはないのですが、県内の体力を付けていくということで言えば、場所的なこととか、人数的なこととか、いろいろ課題はあると思いますが、何か少しずつでも考えていただければと思います。」
○吉田教育長 「小学校にはいろいろな教科の研究会があるのですが、小学校体育研究会があります。そこに熱心に参加している先生が、この大会の運営も含めて、子どもの参加も含めてリードしていただいているという現状があります。」
○花山院委員 「小学校は市町村の教育委員会の所管ですが、県内を網羅している研究会で一生懸命頑張っているということですね。」

○吉田教育長 「今の香芝市の教育長が、リーダー的な役割でこの小学校体育研究会を引っ張って来られ、伝統的に香芝市が熱心に参加してくれているという現状があります。」
○花山院委員 「56回も行ってきた歴史があり、保護者の方も自分達も出たということで、伝統的に熱心なこともありえますね。」
○吉田教育長 「あと、陸上協会の方から、ストップウォッチの代わりに写真判定装置を使ってはどうか、という話が出ましたが、それはどう考えていますか。」
○稲葉健康・安全教育課長 「陸上協会の方から、写真判定装置を使って子どもたちに走ってもらうと正式の公認記録になるので、公認記録の大会にするというのもどうかというご提案をいただきました。経費的なこともあったり、あと写真判定装置を使う先生方に審判の資格も必要になります。また、これから陸上協会と小学校体育研究会と相談しながら進め方を考えていきたいと思います。」
○吉田教育長 「小学生にそのような最新の写真判定装置で大会を行ったら、この大会がもっと喜ばれるのではないかという話でした。ただ、審判員の研修を受けてもらうとか、審判員が10名ぐらい必要になるとか、そのような話でした。前向きに検討してもらえたらと思います。」
○上野委員 「陸上は、走ると跳ぶと投げるがあるので、ちょっと難しいかもしれませんが、砲丸ややり投げ、ボール投げとかそういったものがあったら、より陸上競技らしくなるのではないでしょうか。ご検討いただきたいと思います。」
○稲葉健康・安全教育課長 「わかりました。」
○吉田教育長 「体力テストの結果で、ボール投げが奈良県は弱いという話をしていましたが、なぜこの競技会に入っていないのかなと思います。今、上野委員が良いことを仰ってくださいましたが、なぜ種目に入っていなかったのですか。」
○稲葉健康・安全教育課長 「ボールの消毒などの課題がありましたので、今は種目から外しています。次年度から入れる方向で考えていきます。」
○吉田教育長 「走ることや幅跳びは、奈良県は全国と比べてどうですか。」
○稲葉健康・安全教育課長 「立ち幅跳びは、全国平均を上回っています。走ることも全国平均を上回っています。」
○吉田教育長 「『障害者の生涯学習支援活動』に係る文部科学大臣表彰は、いつから行われている表彰ですか。」
○大橋人権・地域教育課長 「平成29年度から始まった表彰制度で、奈良県では3年前から推薦しています。」
○吉田教育長 「昨年度はどの団体が受彰されましたか。」

○大橋人権・地域教育課長 「昨年度は、点訳グループ『青垣会』と、『たんぽぽの家』が受彰されています。」
○伊藤(忠)委員 「産業教育フェアについてですが、資料最後の進路相談について、小・中学生と保護者を対象にされていますが、進路相談を実施した結果、進学に結びつくかどうかが重要だと思います。先日、実学系学科への入学志願者の状況があまり思わしくない、とありましたが、当日の相談者数と、相談が受験にうまく繋がっているのかどうか分かるでしょうか。」
○山内高校の特色づくり推進課長 「当日、進路相談をした人数については、申し訳ございませんが数字を用意できておりません。また、進路相談を受けた子どもたちが、本当に実学系を受験しているのかという追跡が可能かについても確認をしたいと思います。」
○吉田教育長 「効果も見てもらうようお願いします。」
○吉田教育長 「他にご意見、ご質問が無いようですので、その他報告事項について、承認してよろしいか。」
     ※各委員一致で承認
○吉田教育長 「その他報告事項については承認いたします。」
○吉田教育長 「その他連絡・報告事項はありませんか。」
○花山院委員 「北海道で、障害者の方が結婚したときに、出産すると施設で面倒が見られないから退所すべきというニュースがありました。国は、尊厳や人権の問題でそれはいけないという態度を示していますが、どこでも障害者の方が結婚することがあって、施設で暮らしているということは色々な事情で家庭では暮らせないということだと思うのですが、結婚されて子どもが生まれて、ある程度大きくなると学校に通うことになりますが、奈良県ではどうなっているのかと思いました。これから各都道府県の教育委員会で問題になっていくのではないかと思います。現実は、色々な意味で難しいところがあると思いますが、国や地方自治体がどういう政策をしているかによるのだろうと思いました。国はある程度自治体に対応を任せてくると思うのですが、障害者の方も普通の生活をされていて、結婚されることも普通だと思うので、いきなり難しいことを話して申し訳ないですが、問題提起として、これから出てくるのではないかと思いました。」
○吉田教育長 「あれはたしか施設が、ある年齢以下は受け入れられなかったのだと思います。」
○岡田特別支援教育推進室長 「福祉制度になりますのでおそらくになりますが、18歳から利用できる福祉サービスが変わってきます。障害児の入所施設と、障害者の入所施設で変わってきます。また、障害者が通う通所サービス等もあります。」
○吉田教育長 「北海道の事例は、退所するという話だったので、入所だったのではないですか。」
○花山院委員 「たしかそうですね。」

○岡田特別支援教育推進室長 「サービスが色々あるので、どう支援サービスを組み合わせていくのか、各自治体と相談しながら使っていく形になります。」
○吉田教育長 「親のお二人が入所しているのに、子どもが入所できなかったら、子どもをどう育てるの、という問題が生じますね。」
○花山院委員 「最終的には、そういう制度の中で、もしお子さんが誕生したら教育というものが関わってきます。」
○岡田特別支援教育推進室長 「状況に応じたサービスやサポートを受けながら子育てもしていくということもあると思います。」
○花山院委員 「福祉制度が基礎になると思いますが、最終的には教育サービスも関わってくると思ったので、また、これから問題になっていくのだろうと思ったので話に挙げさせてもらいました。教育委員会としてもそういう子どもたちの教育をどうフォローしていくか、絶対出てくる問題だと思いますね。」
○伊藤(忠)委員 「答えがすぐに出ないですけど、教育サービスの検討すべき課題がありますね。」

○吉田教育長 「それでは、議案の審議が終了したと認められますので、委員の皆様にお諮りします。本日の委員会を閉会することとしては、いかがでしょうか。」

     ※各委員一致で承認

○吉田教育長 「委員の皆様の議決を得ましたので、これをもちまして、本日の委員会を閉会します。」