聖徳太子プロジェクト
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- 北葛城郡 王寺町
奈良県の北西部に位置する王寺町は、大阪と奈良をむすぶ要衝地にあり、明治時代には県内で初めて鉄道が開通しました。また、聖徳太子が斑鳩で亡くなったのち、ご遺体を磯長(大阪府太子町)の御廟まで運んだ「太子葬送の道」が通っていたところで、その道は「太子道(たいしみち)」とも呼ばれています。
王寺駅から徒歩約15分のところにある達磨寺は、飢人伝説(聖徳太子が飢人と出会い、助け、埋葬したところ、その飢人の遺体が消えてなくなったという伝説)に登場する飢人が達磨大師の化身と考えられたことから、 “達磨”寺として開基されました。
達磨寺の本尊は、木造聖徳太子坐像と木造達磨坐像で、いずれも国の重要文化財に指定されています。境内には、その二人が出会った際に互いに歌を詠み交わしたとされる問答石や、聖徳太子の愛犬とされる雪丸の石造物があります。雪丸は賢い犬で、 人の言葉が理解でき、お経を読むことができたといいます。現在、王寺町の公式マスコットキャラクターとして地域の方々に愛され、大活躍の雪丸は、その石造物をモデルに誕生しました。
また、芦田池には、農民が溜池をつくろうと協議していたところ、太子の霊験によって翌朝には完成していたという言い伝えがあります。